絵本の文章をホームページや本に無断で掲載されたとして、奈良市在住の作家、寮美千子さんが18日、岩井国臣・元参議院議員に、侵害行為の差し止めと75万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こした。
訴状によると、絵本は1995年に出版した「父は空 母は大地」で、先祖伝来の土地を追われることになった米先住民の首長が1854年に行ったとされる演説を寮さんが翻訳、再構成した。
寮さん側は、岩井氏は2003年4月ごろから、ホームページに絵本と同題でほぼ同じ表現の文章を載せたほか、著書「劇場国家にっぽん」でも無断引用したと指摘、「いずれも著作権侵害行為に当たる」と主張している。
提訴について岩井氏は「演説の翻訳は知人からもらった。演説の著作権は既になく、米国では一般に流布し、誰でも翻訳できる」と話している。
寮さんは2005年、「楽園の鳥」で泉鏡花文学賞を受賞した。
ZAKZAK 2007/09/19