ビジネス書のジャンルで、今年の“流行語”のひとつといえる「レバレッジ−」。コンサルティング会社社長、本田直之さんのシリーズで、4作目「レバレッジ勉強法」も好評だ。少ない労力と時間で、大きな成果を得る“てこ”の原理の意味だが、これからのビジネスパーソンに欠かせない思考法かもしれない。
−−昨年12月に第1作「レバレッジ・リーディング」を出して1年
「シリーズ4作で計41万部。『勉強法』は1カ月で『リーディング』と同じ12万部に。難しいことは一切書いていないのと、僕と同じ面倒くさがり屋に向けたメッセージなので、やりやすいのかも。何より皆さん、勉強する必要性を感じてきてる気がします」
−−確かに出版界では今年、『勉強法』本が空前のブームとか
「5年くらい前までは会社に依存してやっていけたのが個人の力が必要な時代になってきた。会社の寿命も短くなってきて、何かしとかないとまずいなと。もうひとつ、スポーツ選手がオリンピックを目指しても、金メダルは一人だけど、英語を勉強したら全員が話せるようになるかもしれない。やった者勝ちなんです。それに気付く人が増えてきたのでは」
−−そのステップにもなる“レバレッジ”…神髄は?
「会社で一生懸命やっても、うまくいかない人と成果上げる人と二つに分かれる。てこでいえば、棒と支点になるポイントがマッチすれば重いものも持ち上がるが、全然違うところに支点を置いたら、どんなに一生懸命やっても上がらない。いろいろなテクニックを使っても、根本が変わらなければ成果につながらないということ」
−−ポイントを見つけるためには?
「『逆算俯瞰思考』、逆算して物事を考えることです。積み上げ型だと時間もかかるし、作業も多い。逆算すると、何が成果か、達成するために何がポイントか、ではきょうは何をやろうかとなって、よけいなことはしない。積み上げ型は旅行でいえば、いきなり空港に行って、空いてる便を探し、現地に行ったらまたホテル探しをするようなもの。旅行だとそんなことしないのに、仕事になるといきなり空港に行っちゃうんですね(笑)」
−−勉強をはじめるのに年齢は関係ない?
「ウチのオヤジ、今67歳くらいですが、60歳からフルマラソンをはじめて3時間台で走っちゃったりする。逆にいろいろな(人生)経験あるほうが、若いころより頭を使える。IT、お金、語学の知識は何歳になってもあっていい。50歳で、定年まで10年もあれば結構なことができますよね」
−−私も含め、本を読んだだけで満足しちゃう人もいそうですが…
「“究極の面倒くさがり屋”になったほうがいい。時間をかけて本を読むという面倒くさいことをしたのに、それ(ノウハウ)を使わないのはもったいない。そこに書いてあることをまねすればいいし、ひとつでもやれば変わるんです」
−−今後のシリーズ執筆は?
「来年3月までに4冊出します。人脈、実践編、手帳術、そしてマネジメント=経営戦略。これが本業ですから」
ほんだ・なおゆき レバレッジコンサルティング代表取締役社長兼CEO。明治大学商学部産業経営学科卒業後、外資系企業勤務。バックスグループの経営に参画し、JASDAQ上場に導く。「レバレッジ」シリーズはほかに「−シンキング」「−時間術」。サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)、ワインアドバイザー、世界遺産アカデミー正会員の資格も。
【内容】 忙しさに追われて自己投資をしない「フロー型人生」から、いずれリターンを得るために勉強する「ストック型人生」へ。そのための考え方を指南し、『「家計簿をつけない男」は成功しない』『勉強をする前にまず過去問を解け』『徹底的に脳に刷り込む暗記法』などノウハウを伝授する。
ZAKZAK 2007/11/30