 大阪府知事選への出馬を表明する、橋下徹氏=12日午前10時、大阪府庁(クリックで拡大) |
――今の状況と断ったときの状況とどう違うのか
「やしきたかじんさんが責任をとると言ってくれたことです。5日に報じられた時点で話ができる状況ではなかった。金曜日にたかじんのそこまで言って委員会の収録があり、話をする時間がとれました。なんとかできるといろんな方々がいってくれて、もやもやしてきたのが金曜日。きのうに報じられたとき、調整の下準備はできていたが、調整がつかなかったのはさっきあげた2つだけになっていた。日程調整をやっているところで5日に報じられた。調整するところがはっきりしていたので、たかじんさんに了承をいただいたので、プロダクションに出ますと連絡した」
――自民の要請があったから出馬したのでは
「政治家の方と仕事上お会いすることはありますが、政治について自分が話をしてもそれが受け入れられるのか。私の家族なんか『何、寝言みたいなことを言っているの』みたいな感じでしたから。それも市長選ぐらいから政治のプロにも理解してもられるのかなという感じと思いだしてきた。知事選の前に政治家の人と話をするなかで、これは調整をつけてでもやってみるだけのことはあるのではと確信に至りました」
――ご自身の知名度やタレント性についてどう考えるか。自信はあるか。見方によっては出馬表明を遅らせることでテレビに出続けるねらいがあったのではないか
「自分の知名度ですが、テレビに出て名前を知ってもらっていると思っていますが、行政の手腕とは違う。同世代の人、50、60代のばりばりやっている男性には、すこぶる評判が悪いと思っています。だからといって女性から人気があるというわけじゃないですけど。すこぶる悪いというのは認識しておりますが、だけれども大阪を明るく元気にしていきたい。選択と集中でやっていきたいという思いを同世代の男性陣、50、60代の男性陣に伝えて理解してもらいたい。
メディアでの知名度で選挙を乗り越えられるという甘い時代ではないし、ちゃらちゃらしたテレビで見たことがある弁護士というだけで一票を入れてくれるほど、府民も甘くないと思いますので、自分の主張をしていきたい。
番組の収録状況と告示後の1月の放映日があるわけで、それはとられようなんですけど、そこまで大阪府民が勝手な行動を許してくれるとは思いません。聞かれれば1月の放映分が入っていたと説明するしかないです」
――知事職が大事ならキャンセルするという方法もあったのでは
「朝倉さん、古賀さんにも言いましたが、大阪を変えたいという熱い思いはありますが、人間としての義理がある。番組、番組というと収入と思われるかもしれませんが、今までお世話になった人への義理が大事ですと言った。青臭い話かもしれませんが。義理を果たせない人間が府政のトップなんてできないと思う。今回は義理を大事にしたからこそ、紳助さん、やしきたかじんさんがそれに応えてくれたと思います」
――サングラスは封印ですか
「あれはサングラスではない。視力が0.1切っているので近視のめがねです。茶髪、サングラス、Tシャツ、ジーンズは自分を支持してくれる人にアピールすればよいとああいう異端性のスタイルをとってきました。これから私がやりたい立場は多数決。私に反対する人の税金も使うことになるので自分を支持する人へのアピールだけではないのでスタイルを変えていかなくてはならないと思っている。しかし、すべて捨ててしまうと私自身ではなくなってしまうので、微妙なバランスをとっていきたい。ちなみに今日、スーツと靴は自分なりに選びました」
――収入は減ると思うが
「そこは府政に対する熱い思いがある。一番が義理、あっ一番は妻にしておきます。義理があって次に府政。お金はずっとあとの方です」
――タレント活動は今後?
「税金で給料をもらう立場になるわけだから、出る番組と出ない番組は厳格に選別しなくては。効果的なものには出さしてもらいます。大阪の中小企業をアピールできるメディアなら、府民の利益になるものなら出演したい。ならないものには出演しない」
――せっかくなんで靴をみせてください
「後で通りますので」
――知り合いのタレントに選挙協力を求めないのか
「そうですね、自分自身で知名度と政治手腕は違うと言っているのに、タレントに応援を求めるのはおかしいということになるでしょう。が、勝たなくてはやろうと思っていることも実現できない。タレントにお願いするというよりも、府政に対する思いを理解してもらって一緒に思いを述べて頂ける方にはお願いしないと、選挙なんてそう簡単に乗り切れない。推薦も何もないので、タレントに応援要請しないとは今のところいえない」
――太田知事が足下をすくわれた政治とカネについてどう思うか
「太田知事の今までの政策に、積極的な失点は感じていない。いかにもまんべんなく、そつなくやっているという感じ。私がやろうと思っているのは一点集中で、太田さんとは違うやり方でいきたい。政治とカネの対応の仕方だが、ふるまいの仕方も問題。太田知事は議会や府民の方に理解してもらえる振る舞いはしなかったのかなあと感じている。私も出ないと言ったのに出るという私の出馬の経緯がある。理解してもらえないようにならないように説明したい」
――太田府政の政策は関経連の評価で5段階で4。太田府政を変えていく点、継続していく点は
「太田府政はまんべんなくお金を配置した優等生的な政策。だがこの8年でどうなったかというと出てこない。細かな政策では太田府政の継承をしていく部分もあるが、継続しないというところを議会としっかり議論していきたい。繰り返しになるが、大阪はこういう特徴があるんだということを訴えていきたい。
太田府政の話とは異なるが、また石原都政の話になるが、大阪で府民参加のマラソンをしたい。花で街を埋め尽くしたい。イルミネーションもしたい、歩行者天国もつくりたい。行政のトップが1人変わったところで、明日から府民のみなさんの生活が変わるわけでもないし、ものすごい利益があがったということにもならないでしょう。目の前の利益よりも大阪が明るくなる畑を耕し、種をまいて水をやりたい。3、4年後に花がひらいたとして、以前と比べて活気ができてほしい。マラソンにみんな参加してるよ、歩行者天国で遊んでるよ、街頭でなんか飲食店増えて船場や堀江が活性化しているよ。そのために優等生的府政ではなく、マイナスはないがプラスもないというのでもなく、プラスのために選択と集中で極限までやっていきたい」
――マニュフェストはどなたかと協力してつくるのか
「今まとめにかかっているが、お願いしているのは堺屋太一さん。党から推薦がもらえるなら政党の力も借りていきたい。舛添さんの会見にある通り、メディアに対して簡単にいつまでと話すわけにはいきません。府民のみなさんにアピールできる期間を考えて時間をかけて納期を決めたい」
――大阪府政は財政が厳しい。橋下さんが言っている政策はお金がかかる。実現への数字の担保はどこにあるのか
「検証したわけではありませんが、予算の中身を見ると、なんとか推進事業とか無駄なものがある。生まれたての赤ちゃんに家庭訪問する予算、そこまでつけなくても。府のサポートセンターにそんなに予算をつける必要があるのかと。なんとか職員の力でできないのか。ご指摘の通り、夕張市は破綻(はたん)ということにもなりましたが、倒産状態と職員の人が認識しているとは思えない。弁護士で破産管財をしていますが、自分の経験から、大阪府は破産状態。なら民間では給料カットはあたりまえ。ボーナスも出ない。私はメディアで外側からの視点でさんざん役所批判をしています。それに対してはお怒りもたくさん頂いている。メディアに出れば、いい加減に人員3分の1とかいってましたが、現実は地方公務員法とかがあってできません。生意気だなあと思われるかもしれないが、私も覚悟があって出馬した。
民間だったら給料は半分にされるし、ボーナスは出ない。もし全額もらえるのだったなら、今までの仕事の2、3倍しましょうよとなる。自分としても未知としかいえませんが、ボーナスも満額出るのなら、汗をかいて府民のみなさんに還元しましょうよ。府立大学をシンクタンク化して連携を取りたいと思っていますが、民間からひくてあまたになる組織にしたい。相当嫌われるような、うちの法律事務所は厳しいが依頼者の人から感謝してもらえるように頑張ろうと厳しい仕事を頑張ってもらっています。種をまき、水をやり花をさかせるためにやる仕事、府の職員と汗をかきたい」
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ZAKZAK 2007/12/12