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おばさんを狙え!? アラフォー雑誌だけ活況のナゼ

長続きしない男性ブーム

 有名雑誌が続々と休刊に追い込まれ、出版不況に拍車がかかっているが、いわゆる「アラフォー世代」をターゲットにした40代の女性向けファッション誌が好調だ。ちょい不良オヤジなどのブームを生み出した中年向け男性誌が伸び悩む一方で、アラフォー雑誌はまだまだおいしい広告媒体。その背景には、韓流ブームを支え、ジャニーズに熱狂する新しものや買い物大好きの“おばさんパワー”があるようだ。

 今月初めの全国紙には、人気女性誌の広告がズラリと並んだ。創刊1周年を記念して4色カラーの全ページ広告を掲載した「エクラ」(集英社)をはじめ、40代ファッション誌では最大の25万1358部(日本雑誌協会調べ)の部数を誇る「STORY」(光文社)に「家庭画報」(世界文化社)など女性誌5誌が掲載された。

 出版科学研究所の調査では、雑誌の販売額は月刊、週刊ともに97年をピークにこの10年は毎年前年を下回っている。電通総研のデータでは雑誌の広告費は06年にインターネットに逆転された。

 しかし、「おばさんをターゲットに物を売れ」を合言葉に動く広告業界の常識は健在だ。「男性より新しい物好き」という女性心理が、結果的には雑誌購買に向かわせているようで、売れなくなった雑誌がリニューアルして新創刊するというケースもよくある。

 広告業界関係者は「男性は目先が変わったぐらいでは買わない頑固さがあるが、女性の場合はそれで部数が伸びる」と話すとおり、今年11月に休刊を決めた40代女性向けファッション誌「GRACE」(世界文化社)も、来年秋の「再創刊」を目指して立て直すことになった。

 一方、若い頃に「ポパイ」や「ブルータス」などマニュアル雑誌を愛読していても、「LEON」(主婦と生活社)や「BRIO」(光文社)などちょいワル系雑誌のテイストに共感しきれない中年層が多いのは確かだ。

 「いくら木村拓哉が人気だと言っても、おじさんがその服装まで真似ることはないように、一時的にちょい不良ブームに乗ったとしても無理しているから継続しない。女性はアラフォーなどイメージにかき立てられやすく、欲しいと思ったら似合わないブランドでも手に入れようとする貪欲さがある。男性より情報源をファッション雑誌に求める傾向も強い」(広告業界関係者)

 月刊誌「編集会議」の浦野有代編集長は「女子大生ブームやバブルを経験した40代の女性は、いつも社会の中心に自分たちがいるというトレンドリーダーの意識を持っており、『そういう生き方しかできない』という声も聞く。シニアになっても勢いが続きそうな予感がある」と話している。

ZAKZAK 2008/09/09

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