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小5が出産の設定、映画「コドモのコドモ」真の狙いは

ロケ地で論争も

 小学5年生、11歳の女の子が妊娠し、クラスメートの助けを得て出産するという大胆で過激な設定が話題の映画「コドモのコドモ」が公開中だ。

 ローティーンの妊娠−出産では連続ドラマ「14才の母」や古くは「3年B組金八先生」などがあるが、小学生となると異例中の異例だ。映画では、主人公の春菜が同級生と行った"くっつけっこ"で妊娠。どんどんお腹が大きくなるも両親は気付かずじまい。

 結局、クラスメートの協力で登校途中に出産するが、春菜を演じた甘利はるな(12)が特有の呼吸法をしつつ、汗まみれで陣痛にあえぐ表情は、これが女優デビューとは思えない迫真の演技だ。

 雑誌連載のコミックが原作。廃校となった小学校を借りてロケが行われた秋田県能代市は、議会で「教育上おかしいのでは」と議論となったほど。配給会社ビターズ・エンドによると、最終的には市をあげての応援を受けたという。

 製作サイドは「問題を提起する気はない」としているが、春菜の担任を演じる麻生久美子(30)が行う性教育授業は「子供たちを誤った情報から守らないと」という使命感にあふれたものだった。若年層の性の乱れが盛んに取りざたされる中、ここはぜひとも作り手の真意を聞いておきたい。

 萩生田宏治監督は「どんな困難も乗り越えていく子供たちの強さを描きたかった。性教育の重要さを描いたんじゃないんですよ」と話す。

 春菜の出産後も淡々とストーリーは進む。「せっかくの過激なテーマが、現実の反応が描き足りないので浅くなっている」と辛めの評価も散見されるが、監督は「リアルに描こうとするとステレオタイプになる」と反論する。

 「親、教師…子供と接する大人に見てほしいですね」と監督。真の狙いは、性教育より、命の大事さを感じ取ってほしいということだった。

ZAKZAK 2008/09/29

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