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09年ミシュラン発表…混迷“星”局、悲喜こもごも

激戦区・西麻布の「名店」も…

 星の数でレストランを格付けするグルメ本の権威、ミシュランの最新号となる「ミシュランガイド東京2009」(21日発売)に掲載される星付きレストランが18日、発表された。最上級の三つ星レストランは二つ星から昇格した1軒を加えて9軒となり、東京がパリと並んで世界最多。しかし、星の獲得をめぐっては今年も新たな悲喜こもごもがあったようだ。

 星を獲得すると行列間違いなしともいわれるミシュランガイドだが、星を獲得したにもかかわらず、閉店の憂き目にあう店もあった。

 18日に行われた最新版の発表会見にのぞんだミシュラン総責任者、ジャン=リュック・ナレ氏によると昨年星を獲得したにもかかわらず閉店したのは4店あるという。

 そのひとつが昨年一つ星の「ジョージアン・クラブ」だ。同店の吉村隆郎オーナーが約40年かけて完成させたという英国ジョージ王朝様式の洋館が人気で、人気店がひしめく激戦区・西麻布にあって、同業者からも「名店」の呼び声高かった。 しかし、今年3月に惜しまれながら閉店。かわって5月に、二つ星を獲得した「リストランテASO」(代官山)「アルジェントASO」(銀座)を経営する「ひらまつ」(広尾)が営業権を引き継ぎ、「オーベルジュ・ド・リル トーキョー」が新しくオープンしている。

 同店の支配人(33)は「オーナーの吉村氏が諸事情によりレストラン事業から撤退。私どもが吉村氏から洋館を丸々借り、旧店舗のスタッフやシェフをすべて刷新し新規店をオープンさせました」と説明する。

 ちなみに同店は、フランスで40年以上、三つ星を維持するフレンチの名店の系列店。オープン半年にもかかわらず今年、いきなり一つ星を獲得した。

 米国発の金融危機による不動産連鎖倒産のあおりを食って閉店した店もある。

 三つ星シェフ、アラン・デュカス氏がプロデュースするフレンチレストランとして青山で約3年間営業を続けた「BENOIT(ブノワ)」だ。

 同店は05年9月に青山通り沿いの商業施設「ラ・ポルト青山」の最上階にオープンした。

 関係者によると、ビルと店、両方のオーナーだった不動産会社のアーバン・コーポレーション(広島市)が民事再生法の適用申請を受け、実質的に破綻したことが閉店の直接的な原因だったという。突然の閉店に惜しむ声が多かったが、夕刊フジが取材したところ、意外な“事実”が発覚した。

 「まだ非公表ですが、実は12月4日に再度オープンすることになりました」(同店関係者)

 オーナーもシェフも変わらないままの再出発だという。

【こちらは“偽装”で】

 08年版で二つ星を得ながら今年に入って産地偽装が発覚し、閉店に追い込まれた有名店もある。新宿のホテル「ヒルトン東京」にあったフレンチの「トゥエンティ ワン」だ。

 08年版には、≪岩手県前沢町で生産された前沢牛や無農薬の野菜を始め、産地直送の自然食材を使った正統派のフランス料理≫と紹介されたが、この看板メニューの「前沢牛フィレ」が山形牛だったと発覚。9月に公正取引委員会が景品表示法違反の疑いで調査に入った。

 その後、別の食材についても偽装が判明。実際には、農薬使用の野菜を使っていたことも分かり、10月に閉店した。

 ヒルトンは今月、同じ場所にフランスミシュランガイドで一つ星の「ル・ペルゴレーズ」の東京店をオープンさせた。

 ヒルトンは偽装発覚後にミシュランにも報告。ヒルトン広報は「ミシュランガイドの星についてはミシュランのご判断であり、特にコメントはない」としている。

ZAKZAK 2008/11/19

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