 名門の専業主婦向け雑誌も、時代の波に乗りきれなかったのか=東京・神田駿河台、主婦の友本社 |
1917年に創刊された専業主婦向け雑誌「主婦の友」(主婦の友社刊)が今年5月発売の6月号で休刊することが13日、わかった。読売新聞が報じた。大正時代に「主婦之友」として創刊され、女性の社会進出や参政権など新時代の主婦向けに生活情報や教養を提供する雑誌として人気を集めた。「婦人倶楽部」「婦人生活」「主婦と生活」の競合4誌でしのぎを削ったが、3誌は80年代から90年代にかけて休刊、最後の生き残りも91年で幕を閉じる。
戦後のピーク時には70万部を発行したが、日本雑誌協会のマガジンデータによると、毎号の発行部数は約16万部に落ち込んでいた。53年に「主婦の友」と名称が変更され、近年は「料理」「家事ハウツー」「節約」を3本柱に紙面を展開してきた。
90年創刊の「すてきな奥さん」(主婦と生活社)、「おはよう奥さん」(学研)など新興主婦雑誌と競い合いながら、老舗のノウハウを生かし、新年号に別冊付録としてついてくる「家計簿」には根強いファンがついていた。
主婦の友社は現在、「カワイイ」「Ray」「mina」などティーン向け雑誌に、マタニティ誌、エンタメ誌など幅広く展開している。
月刊『WiLL』編集長の花田紀凱氏の話 「残念ですね。昔は『女学生の友』を卒業して、結婚すると『主婦の友』だった。女性誌の8大テーマは、結婚、占い、ダイエット、セックス、ファッション、グルメ、旅、コスメ(化粧品)と言われてきたが、女性の興味は、さらに細分化されていて、雑誌はビジュアル化が進んでいる。“読む雑誌”が減る中では、がんばっていたのだが…。社名にもなっている雑誌をつぶすのは勇気がいる。思い切った決断。選手交代ということでしょう」
ZAKZAK 2008/02/13