 「意外に美人」とネットでは萌え人気も獲得する鳥居みゆき(クリックで拡大) |
お笑いピン芸人の王者を決める「R−1ぐらんぷり2008」(フジテレビ系、17日午後4時5分)。大会会史上最多の2731人がエントリーした第6回目の今年は初の生中継となるが、関係者がハラハラしながら“台風の目”として注目するのが、紅一点の鳥居みゆき(26)だ。放送禁止ギリギリのカルト芸はウケるか、スベるか?!
鳥居の十八番芸は「マサコ」という不思議な女性キャラに扮したネタ。入院患者を思わせる白いパジャマ姿で、手にはマラカスと、包帯を巻いたテディーベアのぬいぐるみ。目を大きく見開き、歪ませた口から、ナンセンスなダジャレを織り交ぜたギャグを次々と吐き出しながら、バッティングポーズのようなパフォーマンスを繰り広げる。
「趣味は、駆け込み乗車、マ・サ・コ! ウオツカ、ジンジャー、モッスコ! はい、♪ヒットエンドラーン、ヒットエンドラーン」…といった具合で、文章に起こしても意味不明なのだが、妙なテンポで笑いを誘う。
白紙のスケッチブックで紙芝居をする「妄想紙芝居」も不気味ながら、シュールな笑いとしてマニアにウケている。
江戸川大学お笑い学専任講師の西条昇氏は「じわじわと狂気を発散させる芸」として、鳥居をこう絶賛する。
「女性ミュージシャンでは戸川純、Coccoのように危ない魅力がある人がいましたが、お笑いでは、見たことのない芸風です」
時代の空気も巧みに取り入れているようで、「(インターネットの)ミクシィを見ても、精神を病んでいると自称する“ヤンデレ系”“メンへラ”の人たちが多い。彼女の芸風は時代に合っているのかな、という気もしますね」と西条氏。
出身は秋田県で、よく見ると、女芸人の中では抜群の色白美人でもある。中学時代に寄席で見たベテラン漫才コンビ、昭和のいる・こいるに憧れて芸人を志し、芸歴はすでに8年。身長170センチのスレンダーなスタイルを生かして水着グラビアを披露した過去も。理想の男性は、石原伸晃衆院議員(50)だと公言している。
R−1の決勝進出会見では、しきりに髪をいじりながら目をキョロキョロとさせ、挙動不審そのもの。「試合に勝って、勝負に負ければいい」と珍妙回答で報道陣をけむに巻いた。
この鳥居を迎え撃つ決勝進出者は、やはり吉本興業所属の芸人が多数派。中でも、世界のナベアツ(38)は強敵だ。3がつく数字と3の倍数を言うときだけアホになる−という定番の芸は何度やっても観客の爆笑を誘う。
本名・渡辺鐘(あつむ)。もともとは人気お笑いコンビ「ジャリズム」のボケ担当としてシュールでブラックな芸を披露してきた。現在は構成作家としても活躍している。
「コンビ初期のころは、葬儀の司会をクラブDJ風に演じるネタが秀逸でした。発想が面白く、表現力もある。このナベアツと鳥居みゆきの2人は、その場の空気にハマったときの破壊力は強烈」と西条氏。
2年連続優勝を狙う前回覇者、なだぎ武(37)も強力。賞金500万円は誰の手に?
【R−1ぐらんぷり決勝進出者】
あべこうじ(吉本興業 東京)
芋洗坂係長(トリガープロモーション)
COWCOW 山田よし(吉本興業 東京)
世界のナベアツ(吉本興業 東京)
土肥ポン太(吉本興業 大阪)
鳥居みゆき(サンミュージック)
中山功太(吉本興業 大阪)
なだぎ武(吉本興業 大阪)
( )内は所属プロダクション
ZAKZAK 2008/02/14