小説や評論などの作品を無断で教材に使われ著作権を侵害されたとして、作家のなだいなださんら9人が11日、大手予備校の河合塾(名古屋市)に計約470万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。
原告側によると、これまでにも進学塾の教材での無断使用をめぐる訴訟はあるが、大学受験予備校を相手取った訴訟は初めてという。
原告はほかに、歴史学者の故木村尚三郎さん、詩人の故川崎洋さんの遺族ら。9人の10作品を、河合塾が無断で大学受験用の教材などに使用したと訴えている。
また、なださんら13人は同日、大手予備校「東進ハイスクール」を経営する「ナガセ」(東京)に対し、作品を使った過去の大学入試問題をホームページに無断掲載しているとして、差し止めを求める仮処分も申し立てた。
河合塾法務部は「著作権処理はチームをつくって基本的に話し合いの姿勢で対応しており、これからも誠意をもって交渉する」とコメント。ナガセ広報部は「今後も掲載したいので、承諾を得られるよう真摯(しんし)に話し合いで解決したい」としている。
ZAKZAK 2008/03/12