上方落語の世界を貫地谷しほり(22、写真)演じるヒロイン・喜代美=徒然亭若狭=を軸に人情味たっぷりに描き、3月29日に放送を終えたNHK連続テレビ小説(通称・朝ドラ)「ちりとてちん」。関東地区の視聴率(ビデオリサーチ調べ)は期間の平均・最高ともに朝ドラ史上ワーストの数字を記録した。続編を望む声も多いが、お後がよろしくなかった原因はどこにあったのか。
最終回の視聴率は関東、関西地区ともに17.5%。関東の期間平均は15.9%、期間最高は18.8%で朝ドラ史上最低だった。地元の関西でも期間平均は17.0%、期間最高は20.1%にとどまった。
その一方、放送期間中に異例のファン感謝祭が行われて大盛況を博し、NHKには続編や特別版を望む声が多数寄せられた。GWの5月5日と6日に総集編が、7月には関西ブロックで徒然亭一門の兄弟子たちが主人公のスピンオフドラマ「ちりとてちん外伝」が放送される。
作家の麻生千晶氏は「面白くなかった」と手厳しい。「和久井映見さんに、おおらかな母親、二枚目の京本政樹さんに三枚目役を演じさせるなど新しい試みはあった」としながらも、「昔ながらの朝ドラのスタイルを踏襲しているのにすぎない。典型的なのは、修業を投げ出して故郷に帰るヒロインをチヤホヤして甘やかすシーン。こんなこと、今どきありますか? 現代を認識して作らないと」と辛口だ。
もっとも、この朝ドラで見せた貫地谷の演技力はテレビ関係者の間でも高く評価されている。休む間もなく4月スタートの民放ドラマでも主演デビューする。タイトルは皮肉にも「キミ犯人じゃないよね?」(テレビ朝日系11日スタート、金曜午後11時15分)。好演した貫地谷を“戦犯”にするのは、ちょっと酷か。
ZAKZAK 2008/04/01