 「エクスタシー」を手話で紹介する片岡美沙。水平にした左手を右手が突き破る(クリックで拡大) |
CS放送のアダルトバラエティ専門局「パラダイステレビ放送」が今月から、5分のミニ番組「裸の手話辞典」の放送を始めた。昨年、手話番組をめぐって認められた公的助成が問題になる騒ぎがあったが、“苦境”をバネに、パワーアップしている。
「裸の手話辞典」は午後10時55分からの帯番組で、聴覚障がい者の監修の下、元レースクイーンの片岡美沙(22)が全裸で手話を披露する。「勃起」「オナニー」など毎回、3語程度の単語を紹介して例文も紹介する。番組企画に参加した広報部の福山信一郎氏によると「アダルト系の手話は公に統一されておらず、それぞれ仲間うちだけで通用する手話でやりとりされている」という。「全国にアダルト単語の手話を広められれば放送局としてひとつの役割を果たせる」(福山氏)と気概は壮大だ。
ここに至るまでは紆余曲折があった。
7年目を迎えた「裸のニュースステーション」(金曜日午後9時)は同局の看板番組のひとつ。番組内に5分間のミニコーナー「裸の手話ニュース」があり、ここでの手話が評価されて同番組は昨年5月、独立行政法人「情報通信研究機構」から「字幕番組等制作促進助成金」の交付対象となった。「2004年から申請していた」(福山氏)というが、06年度は後期分15万円、07年度は満額の25万円が支給された。
これを昨年7月になって毎日新聞と朝日新聞が「アダルト番組に助成、賛否両論」という記事で報道。翌月、助成対象の見直しがあり、08年度からアダルト番組は対象から外された。
所管の総務省や同機構から通知は今もないというが、同局では対応を協議。番組そのものを廃止しては−との声もあったが、芝強(しば・つよし)社長の「もともと助成ナシでやっていたし、助成欲しさでやっている訳でもない」と存続を決めた。さらに高橋宏行プロデューサーが「続けるならこれをバネにもっとパワーアップしたい」と提案。手話ニュースのスピンオフ番組として「裸の手話辞典」の実施が決まった。
「全裸OKで手話に熱意・関心がある女性」探しに難航したものの、先月半ばの収録直前に片岡嬢をキャスティング。85センチの美乳を惜しげもなくさらす片岡嬢は「手話は全く出来なかったけれど、今はだんだんと出来るようになり、楽しくなってきた。大切なのは覚えようとする事、そして興味を持つこと」と話す。
“転んでも”ではなく“脱いでもタダでは脱がない”アダルトエンターテインメント放送局の矜持か。今後は紹介したアダルト手話単語の特集や書籍化なども検討していくという。
ZAKZAK 2008/04/30