英プログレッシヴ・ロックの重鎮「エイジア」=写真右=が、オリジナル・メンバーによるスタジオアルバム「フェニックス」=同左=を引っ提げて、来日ツアー中だ。各国で1500万枚ものセールスを記録した1982年のデビューアルバム「ASIA(詠時感〜時へのロマン)」から四半世紀ぶりの奇跡の巡り合いだ。ボーカルでベーシストのジョン・ウェットン(58)を直撃した。
−−来日公演は、どんなステージになるのか
「新曲ばかりという構成にはしないつもりだ。観衆にとっても、新曲と昔の曲の程よいブレンドがうれしいだろうからね」
−−オリジナル・メンバーで新アルバムを録音したときの心境を聞かせて
「4人が違う時間にスタジオ入りしてレコーディングしていたから全員がそろうということは、ほとんどなかったんだ。みんなビートルズの頃のように考えたがるけれど、今は2008年じゃないか。でも、ユニットとしての絆が昔よりもずっと固くなっている。UKツアー最終日のライブの後、カールが『1983年に僕たちがこんな風にプレイできなかったのは、実に残念だ』って言い出してね。今のようにできていたら、ずっと一緒にやってこられたって。で、僕は『今、こんな風にプレイできることに感謝しなければいけない』と言ったんだ」
−−ヒップホップ全盛の中、骨太で華やかなエイジアらしいサウンドが帰ってきてファンは喜んでいる
「ああ、僕はヒップホップが大好きというわけじゃない。僕らもシーケンサーをずっと使っているわけだけれどね。いつの時代も、素晴らしくいい音楽があると同時にメチャクチャひどい音楽があると思うんだ。ディスコの時代だって、いい作品もあった。『サタデー・ナイト・フィーバー』とかね。ヒップホップにも、いいものもあれば、恐ろしくひどく聞こえるものもある。すごくいい作品はあるよ。素晴らしくいいアーティスト、特にいいシンガー・ソングライターがいるよね。アリシア・キーズだろ…ニュートン・フォークナーは知っているかな。とてもいいよ」
−−ニューアルバムで、こだわりの1曲は
「特に好きなのは『Heroine』だね。まさに僕とジェフの曲作りのエッセンスが詰まったものだと思うんだよ。キレイなメロディーの曲で、僕にとってこのアルバムの中で一番のバラードだね。というか、バンドとしてレコーディングした中でも最高のバラードだな。ステージでもできるといいと思っているんだ」
9日大阪厚生年金会館大ホール、12日東京国際フォーラム ホールAなどで公演。問い合わせは、ウドー音楽事務所(TEL03・3402・5999)
■エイジア(ASIA) 伝説のロックバンド出身の精鋭4人によるスーパー・グループ。ジョン・ウェットン(元キングクリムゾン他)、カール・パーマー(ドラムス/元ELP)、ジェフ・ダウンズ(キーボード/元バグルス、イエス)、スティーヴ・ハウ(ギター/元イエス)。
ZAKZAK 2008/05/09