30歳を目前に、自ら命を絶った川田亜子さん。
内閣府がさきごろ発表した初めての「自殺対策に関する意識調査」によると、20歳以上の男女の19.%が「本気で自殺したいと考えたことがある」と回答している。男性(16.3%)より、女性(21.9%)の方が多い。20、30代はほぼ4人に1人が「ある」と答えている。
横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長で心療内科医の山本晴義医師は、「定年退職や更年期といった、ある種の“たそがれ”をきっかけに死を考えるというケースはよくあるが、女性にとっての“三十路”も、決して無視できるポイントではない」と語る。
周囲からは「まだ若いのに」と思われていても、当人にとっては若さや美しさを失っていくことへの恐怖心が、客観的な判断力を消してしまうことは少なくないという。
山本医師は、川田さんの自殺に関して、昨年春にフリーに転向したことに目を向ける。
「局アナがフリーになるというのは、人生の中でもきわめて大きな環境の変化。こうしたことが彼女にとって、良い影響も与えたであろうけれど、半面では大きなストレスもかかっていたのではないか」
また、川田さんが自身のブログで精神的苦境に喘いでいたことを吐露していたことについて、山本医師は「うつのサイン」と見る。
「ブログのような不特定多数を対象とする手段でSOSを発するというのは、女性的なうつの症状。同じうつでも男性は黙って悩むのに対して、女性は周囲に理解を求める傾向が強い。そのため、男性のほうが酒などに溺れて自制心をなくし、自殺に至る確率が高まるが、女性は危険を察した周囲に救われることが多い。川田さんも心の支えが欲しかったのでしょう」
今となっては手を差し伸べるすべもない。
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ZAKZAK 2008/05/27