フォークシンガーの松山千春(52、写真)が25日未明、全国ツアーの滞在先で倒れ、緊急入院した。不安定狭心症と診断され、すぐに緊急処置が行われたため一命を取りとめたが、診断した医師によると絶対安静が必要だという。このため7月までに予定されていた残りの7公演をすべて中止して治療に専念する。
関係者によると、千春は先月スタートしたコンサートツアー2008「我家」で23日、福岡市の福岡サンパレスで公演。翌24日には同市内で地元企業のイベントに出演した。その後、三重県で予定されていたツアー先への移動日だった25日未明に滞在先で体調不良を訴え、倒れたという。
救急搬送された病院では「不安定狭心症」と診断され、急きょ、心臓の緊急治療術である「経皮的冠動脈形成術」が行われたという。
所属事務所では入院先などを明らかにしていないが、術後の経過は良好で、意識もはっきりしているという。ただ、医師からは絶対安静が必要で激しいライブを控えるよう指導されたため、27日の三重県文化会館公演以降、東京国際フォーラム(7月1−2日)を含めた残りの全7公演を中止することに決めた。
また、レギュラー出演するラジオ番組、FM NACK5(埼玉)の「松山千春のON THE RADIO」も休む。
千春は新曲「我家」とアルバム「起承転結11」を5月21日に同時発売。全国22都市で全26回のコンサートツアーを行っている真っ最中だった。
とくに、今回のツアーでは7月8日に生まれ故郷である北海道足寄(あしょろ)町で、開町100年記念事業として「松山千春ふるさとコンサート2008」を企画。千春にとっては1988年9月23日に足寄西小学校で行ったライブ以来、約20年ぶりの凱旋となる予定だった。
千春自身も「映画『足寄より』の撮影が始まって、地元でも、みんな盛り上がってくれている。デビュー30年も無事に終え、32年目を迎えることができた。足寄町で応援してくれた人たちへの感謝の気持ちと、成長した自分を見てもらい、一緒に同じ時間を過ごしたかった。気合も入っている」と意気込みを語っていた。
しかし、ファンサイトでは今回のツアーに触れ、「千春は体調が悪そうに見える中、頑張っている。ファンも無理に握手を求めたりするのは控えたほうがいい」と心配する書き込みも見られていた。
専門医によると、狭心症には安定狭心症と不安定狭心症がある。症状の出方が安定している狭心症に対し不安定狭心症は、発作の起こり方が毎日だったり1日何回もあったりと不安定に発作を繰り返す。
また、ニトログリセリンが効きにくくなった場合も含まれ、心筋梗塞へと進展する可能性が高いという。
「狭心症というより心筋梗塞だったのではないか。経皮的冠動脈形成術とはカテーテルを入れて静脈を拡張するのではなくバイパス処置を施し血管を移植したということ。うまくいけばそれほど深刻な手技ではなく問題はない」と専門医は話している。
中止される公演は次の通り。
6月27日、三重県文化会館▽同28日、岐阜・大垣市民会館▽7月1−2日、東京国際フォーラム ホールA▽同8日、北海道・足寄町総合体育館▽同10−11日、北海道厚生年金会館。
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ZAKZAK 2008/06/26