 「ポケモン」でシェイミ(上写真右側の光の輪の中)を演じる山崎バニラ(下)(クリックで拡大) |
甲高い独特の“アニメ声”が持ち味の女性活動写真弁士・声優の山崎バニラ(30)が、ついに人気アニメ映画「ポケットモンスター」最新作で主役のポケモンを担当することになった。念願のポケモンデビューに「もともと小動物系の声は多かったですが、ついに究極まで来ました」と満を持しての出演だ。
バニラが吹き込むのはシリーズ11作目となる劇場版ポケットモンスター「ギラティナと氷空(そら)の花束 シェイミ」(7月19日公開)のシェイミ。タイトルにも登場する大役だ。
乱された反転世界を救おうとサトシとピカチュウを導く「かんしゃポケモン」で、見た目はかわいいが「サトシに水で洗ってもらって『気持ちいいでしゅ〜』と言うんですが、すかさず『でもちょっと冷たかったでしゅ〜』。一挙手一投足がカワイイんですけど、一言多いんです」と、たちまち役に成りきってしまったバニラ。
「私のような声の持ち主はたいてい、のどが弱いんです」と言いながらも通算で約16時間もの長丁場を熱演。「戦闘シーンでの絶叫が多かった」と、終わった後はフラフラに。
ポケモン映画にはこれまでも俳優、女優がゲスト声優として招かれているが、ポケモンを演じられるのはプロの声優だけ。
それだけに「声優枠として声をかけられたのはやはりうれしいです」。
バニラは、声優として数々のアニメの仕事をこなし、2005年6月からは「ドラえもん」(金曜午後7時)のジャイ子を担当。「ジャイ子の時と同じく3カ月前に決まっていたのにずっと口外できず大変でした」
もう1つの顔、活動写真弁士では金髪のかつらを愛用。こちらは押井守監督総監修のオムニバス実写映画「斬〜KILL〜」(今秋公開予定)の「こども侍。」(深作健太監督)で活弁を担当する。
アニメといえば、アキバだが、秋葉原無差別殺傷事件には心を痛めている。「あの事件の1週間前の同じ時刻、両親とあの場所にいたんですよ…。本当に残念な事件です」。この時ばかりは、沈んだ声になった。
【やまざき・ばにら】 1978年1月15日生まれ、東京都出身。清泉女子大スペイン学科卒。在学中に早稲田大学ミュージカル研究会に参加。2000年、無声映画シアターレストラン「東京キネマ倶楽部」の活動弁士になり、03年にはテレビの映画番組で初めて大正琴とピアノによる活弁スタイルを披露して注目を浴びた。「牛ちゃんマンボ」で歌手デビューも。
ZAKZAK 2008/06/28