 喜びいっぱいで許可証を受け取るタケイ(左)とアルトマン氏(ロイター) |
米ウエスト・ハリウッド市公会堂前で、結婚許可証を手にした同性愛のカップルたちが映し出された。その中に、満面の笑顔で喜びを表す日系人俳優のジョージ・タケイの姿があった。感動的だった。
1960年代の人気ドラマシリーズ「スタートレック」で全米の人気者になったタケイ。若年層には「ヒーローズ」のヒロ・ナカムラの父親役と言った方がわかりやすいかも。
2005年にゲイをカミングアウトした71歳のタケイが、21年来のビジネスパートナーでもある54歳のブラッド・アルトマン氏との婚約を発表。6月カリフォルニア州から初めて発行された同性結婚許可証を入手したのだ。
各国では同性婚を認めるパートナー・シップ法の法制化が進んでいるが、米国でもシビル・ユニオン法の名で成立。大統領選ではオバマ、マケイン両候補とも時代に逆行する同性婚禁止の憲法改悪化に反対、州レベルでの独自判断に任せる見解を発表している。
カリフォルニア州最高裁は、同性婚を禁じる州法を違憲とする判決を下し、マサチューセッツ州に次ぐ米国2番目の同性婚を法的に認める州になったことで、今回許可証が発行されたわけだ。
許可証を手にした翌朝、FOXテレビ「グッド・デイ・LA」にアルトマン氏と共に生出演したタケイは、独特のバリトン・ボイスで「カリフォルニア・ドリームが実現され、こんな嬉しいことはない」と、笑いが止まらない様子。
「なぜ結婚を決断?」と聞かれると、一瞬真顔に。タケイには日本人移民の父、日系2世の母と共に、大戦中強制収容所に送られたつらい体験がある。
“ゲイのジャパニーズ・アメリカン”として生きる人権活動家のタケイは「二流市民として暮らしたくない。誰もが同等に尊敬されるべき」と語調を強めた。
2人には許可証を獲得した歴史的な日が「人生2番目に幸せな日」。9月14日リトル東京の、タケイが創立者の一人でもある全米日系人博物館で挙式する日が、人生最高の日となる。おめでとう、タケイさん!(板垣眞理子)
ZAKZAK 2008/07/16