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52歳ミッキー・ローク、プロレス映画で見事蘇った!

LA発芸能WATCH

 年が明けてまた1つ年をとる、と思っていた矢先に見たミッキー・ローク主演の映画「ザ・レスラー」(日本は初夏公開)は、“加齢”について考えさせられる映画だ。

 ロークといえば1980年代のセックス・シンボル。その後ボクシングに専心するが大成せず、映画界からも半ば抹殺され辛酸をなめてきた。それが、この「ザ・レスラー」で、見事に蘇った。

 物語はプロレスのスターだったローク演じるランディが年をとり落ちぶれて、場末のリングで試合を続けるというストーリー。プロレスは筋書きのあるフェイクスポーツといわれるが、体を張って戦うことに変わりはない。長年酷使した肘や膝にテープをぐるぐるに巻き、痛みをこらえてリングに上がるランディの姿は、ロークの実像と錯覚するほど、のっけから釘付けになる。監督のダレン・アロノフスキーはロークをイメージして10年間企画を温めてきた。しかし“問題児”ロークは役を熱望したにもかかわらず、初対面で監督を怒らせたという。年末に出演したトーク番組でロークが暴露したところによると、その時監督は彼の前に指を突きつけこう言ったとか。

 「君は15年も自分のキャリアをぶち壊してきた。君のおかげでこの映画に出資しようという者はいない。俺のいうことをすべて聞くこと。スタッフの前で恥をかかせないこと。それから出演料は払えない」。ロークがゴールデングローブ賞主演男優賞候補になるほどの秀作に仕上がった今だから、笑える話だ。

 役のために約15キロの筋肉をつけ、特訓を受けて撮影に臨んだローク。顔は崩れ、皮膚は弛んでいるものの、苦労の跡がどこか優しげな“危険な男”の魅力をたたえている。

 心に残ったのが、ロークが思いを寄せる場末のストリッパー役のマリサ・トメイ。アカデミー賞女優のトメイがバタフライ1枚の全裸に近い格好で、腰をくねらせ、カメラが下から狙う。シリアスな女優がここまでストリッパー役に徹したことはないのでは。

 ローク52歳(56歳説も…)。トメイ44歳。旬を過ぎた2人の役者が見せる虚と実の世界。新年からいい映画に出合った。(板垣眞理子)

ZAKZAK 2009/01/07

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