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パキスタンの吉本、客激減…突然の女優ダンス禁止令

政府の方針に踊らされ

パキスタン踊り禁止令(クリックで拡大)

 パキスタン第2の都市パンジャブ州ラホールに、市民に人気の「ステージドラマ」と呼ばれるコメディー舞台劇がある。激しいボケとツッコミの応酬や女優のダンスが目玉だが、同州の高等裁判所が昨年11月に突然、女優のダンスを「反イスラム的」として全面禁止とすると命じた。客は激減し、劇場側からも市民からも反発が強まっている。

 下ネタ、差別用語、政治批判。テロ被害の多ささえ自虐的に笑い飛ばし、ボケ役の頭を役者全員がはたく。ラホール中心部の「アルフラ劇場」。20−40代の男性ばかりの観客席は爆笑に包まれる。日本の「吉本新喜劇」に似ている。

 合間に、女優が民族音楽に合わせてダンスを始めると観客席の熱狂は最高潮に。客は髪を振り乱して激しく踊る女優の姿を食い入るように見つめていた。

 パキスタンは街に女性の姿が少ないイスラム教国。過去には興が乗って肌を少し露出しただけで、出演禁止を命じられた女優もいるという。

 裁判所がダンス禁止を命じた背景には、同2月、パンジャブ州議会選挙でイスラム保守派が勝利したことがあるとされる。

 ラホールで20年ほど前に誕生したといわれるステージドラマは、テレビやインターネットを通じパキスタン全土に人気が広がっているが、州政府情報・文化・青少年省のナヤル大臣秘書官は「ダンスは下品で極めて常識外れ。家族で見に行けない下劣なパフォーマンスは文化とは言えない」と指摘する。アルフラ劇場の従業員は「客が4分の1に減った。このままでは商売にならない」と嘆いた。(ラホール共同)

ZAKZAK 2009/01/17

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