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株暴落の後は黄金郷が来る…櫻井英明さん

「誰でもわかる!世界同時恐慌のすべて」(中経出版)

櫻井英明さん(クリックで拡大)

 サブプライムローンなんて関係ねぇや、ってタカをくくっていたら、あっという間に日本も金融不況のどん底に突き落とされてしまった。仕事は無くなる、給料は下がる、政治はアテにならない…。こんなとき、投資家はどうすればいいのか、恐慌時代を生き抜くコツって?

 −−いまの日本経済の状況をどう見ていますか

 「心理的な要因が大きいと思います。バブル崩壊以降、日本人はデフレに慣れちゃったんですね。むしろ、そのほうが心地よい(苦笑)。今回、輸出に依存している日本企業の業績が悪化して、その心理が復活(購買意欲が減退)してしまった。お金がないわけじゃなく、貯蓄に回しているだけだから、“バラ色の将来”が描けるのなら、すぐにでも消費は拡大(景気回復)するでしょう」

 −−評判の悪い「定額給付金」効果は?

 「1万2000円(1人)程度じゃねぇ。結局、生活費に回っちゃうんじゃないでしょうか」

 −−今回の同時株安で投資家の心理も随分、冷え込んでいるじゃないですか

 「従来の投資家はそうかもしれません。ただ“遅れてきた青年”と呼ばれる(資金力のない)若い世代はチャンス到来と、虎視眈々と狙っているでしょう。彼らは(平均株価が)7000円を割った昨年10月以降『買い』に入り、利益を得ています。実際、投資家が『見たくもない』と思っていた商社や銀行などの株価は、倍になっていますからね」

【7千円割れは国として許容できない】

 −−いまが「買い」のタイミングだと?

 「どんなマーケットも上がり続けることはない、『下げ』なければ利益は出ないのです。大暴落の後には多分、エルドラド(黄金郷)が来る。いままさに、そのタイミングだ、と思います。ただ、『だから株を買え』とは言ってませんよ。結局は、『(今後)もっと下がっても…』という覚悟ができるかどうかなんです。覚悟がないなら、持ち金の全部を注ぎ込んではいけません。それからロシア、中国、インドなどと騒がれましたが、『自分が信じるモノ』以外は手を出さないことですね」

 −−今後、株価はどう動くでしょうか

 「7000円を割れたら生保の保有株式なども含み損になる。国家の意志として、許容できない下限だと思います。上は、1万1000円まで、1回は戻すとみています。そのときには世界も変わっているでしょう。基本的に私は『強気』ですから(苦笑)」

 ■「誰でもわかる!世界同時恐慌のすべて」(中経出版、1470円)

 米サブプライムローン問題や世界同時株安のひき金を引いたリーマン・ブラザーズ破綻の“裏側”やオバマ新大統領就任の影響などを分かりやすく解説。過去の大恐慌のケースをたどりながら、「恐慌時代」ならではの投資のコツをアドバイスする。

 ■櫻井英明 さくらい・えいめい ストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。日興證券トレーダー、「株式新聞Weekly」編集長などを経て、昨年から現職。夕刊フジに、『兜町カタリスト通信』を連載、テレビ出演、執筆活動も精力的にこなしている。

ZAKZAK 2009/01/23

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