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「安全に暮らせる地球を」…ピアニスト・西本梨江さん

絵本コンサートで飢餓問題呼びかけ

西本梨江さん(クリックで拡大)

 「物質的に恵まれている日本で、飢餓に苦しむ人々がいることを身近に感じ、知ってほしい」。ピアノ演奏を交え、開発途上国の飢餓問題をテーマにした絵本の原画スライドを上映しながら朗読する「絵本コンサート」を各地で開いている。

 転機は2000年の夏。音大の演奏活動で訪れたサハリンの孤児院だった。遊具も楽器も十分にない部屋で、やせた子供たちが手作りのスプーンや木の板を力いっぱいたたいて演奏、笑顔で歓迎してくれた。厳しい状況を乗り越えようとする姿勢に心を打たれた。「恵まれた環境にいながら、不満を言う自分が恥ずかしくなった」

 帰国後、そんな気持ちが強くなっていた時期に新聞で国連食糧農業機関(FAO)の活動を知る。声高に訴えるより、「好きなピアノで社会貢献ができるかもしれない」。国連の日本事務所に自ら絵本コンサートの企画書を書いて送った。

 01年から絵本コンサートを開催。「100円でバオバブの苗木5本、1000円で家族1年分の卵が買える」。鍵盤の音色とともに、飢餓の深刻さや、ささやかな支援を若い世代に語りかける。首都圏の小中学校にも足を運んだ。「自分にできることは何だろう」という児童や生徒の率直な感想に、手応えを感じている。

 収益金はFAOの支援に充てている。「安全に暮らせる地球を、次の世代を担う子供たちに残したい」。アフリカの大地で現地の子供たちを前にピアノを弾いて励ますのが夢だ。三重県出身。31歳。

ZAKZAK 2009/01/27

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