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歌とウイスキーをくちびるに駆け抜けた青山孝史さん

「娘の成人、見届けるんだ」願い叶わず

 肝臓がんのため28日朝、57歳の若さで亡くなったフォーリーブスの青山孝史=写真=さん。自ら再結成の音頭を取り、グループを引っ張ったター坊は、歌と同じぐらい大好きな酒を手放すことなく、短い人生を駆け抜けた。

 「俺は死んでも歌いたいんだ」。全国ツアーの最中、運命を予期していたのか、青山さんが楽屋でそうつぶやいた。

 訃報を受けて同日夕、残されたメンバー3人の江木俊夫(56)、北公次(60)、おりも政夫(55)が東京・赤坂のTBSで会見。おりもが青山さんの覚悟の言葉を紹介すると、北も「歌に命をかけていた」とうなずいた。

 肝臓がんが見つかったのは昨年10月。青山さんは自他共に認める酒豪。とりわけ、ウイスキーが大好きで「いくら飲んでも酔わない」(青山さんと親しい知人)ほどだった。

 会見で北が「ゆっくり休んで、好きな酒を飲んでいてほしい」と語ると、江木も「結構飲んでいた。自分なりに節制していたと思う」とうなずいた。だがおりもは「(酒の強さを)過信していたかもしれない。ウイスキーをおいしく飲んでいたから…」と、青山さんとの思い出を懐かしみつつ、悔しさもうかがわせた。

 昨年8月、東京・目黒雅叙園で行われた「スクールメイツ大同窓会」。フォーリーブス結成前、渡辺プロダクション(当時)所属で、スクールメイツのメンバーだった青山さんもメーンゲストとして参加。そのときも、ウイスキーが満たされたグラスを手放すことなく、周囲から「そんなに飲んで大丈夫ですか?」と心配されるほどだったという。

 青山さんの胸にはやがて訪れる日への覚悟があったのだろうか。「(現在10歳の)娘が20歳になるのを見届けるんだ」と何度も語っていたが、叶わなかった。

 昨年末、名古屋・御園座でのコンサートで、「マイ・ウェイ」を4人で歌った。青山さんの隣にいた江木は「めったに泣かないのに目に涙をいっぱい浮かべていた。『俺、(あとどのくらい)生きられるのかな』という気持ちがあったと思う」と故人の気持ちを慮った。

 青山さんの通夜は2月3日午後6時から、葬儀・告別式は4日午前11時から、いずれも東京都渋谷区西原2の42の1、代々幡斎場で。喪主は妻、めぐみさん。

ZAKZAK 2009/01/29

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