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コレ一筋…初の東大卒女流棋士・渡辺弥生「夢みたい」

年齢制限、悲壮な覚悟

 努力がようやく報われた。「夢を見ているみたいです。これからも将棋一筋に頑張っていきたい」とほっとしたような笑みが広がった。

 女流棋士になるには女流育成会で、1位に与えられる昇級点を2回取るのが条件。既に1回獲得しており、2008年度後期同会(10人在籍)で首位になればプロの座が手に入る。

 しかし、もう一つの“戦い”も待っていた。今年9月で30歳になるが、好成績を挙げていないと年齢制限のため退会を余儀なくされる。「今回が最後のつもりでした」。悲壮な覚悟で勝負に挑んでいた。

 後期は昨年10月に始まった。プレッシャーを感じながらも9連勝の快進撃。2位以下との差を広げた。そこで週3日働いていたアルバイトを12月でやめ、将棋に打ち込んだ。すべては夢を現実にするためだった。

 今年に入ってからも好調を維持、14勝1敗という抜群の成績で、3局を残し、早々とプロ昇格を決めた。「ああいう世界にいれば、どんなにいいかと思っていました。うれしいです」の言葉に実感がこもった。

 父の仕事の関係で、米国ミネアポリスで生まれ、9歳のとき帰国。学者を目指し、東大経済学部に進んだ。2002年3月に卒業後も、もっと勉強したくて大学に残った。その時、周囲に「何かやってみたら…」と勧められ、東大将棋部へ。

 駒の動かし方を知っている程度だったが、その魅力にはまった。興味があるのは「将棋だけ」と言う。渡辺弥生(みお)さん、新潟県出身の29歳。

ZAKZAK 2009/02/18

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