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生と死を描いた「おくりびと」…生みの親は本木だった

 「おくりびと」は、失業で故郷・山形に帰った主人公が、葬儀の際に遺体をひつぎに納める「納棺師」の仕事に就き、戸惑いながらも仕事への誇りや、人間の生と死の尊厳を描いた物語。

 主演の本木が十数年前にインドを旅した際、死者を見送る儀式を目にして生と死が隣り合う死生観を体感。その後、遺体をひつぎに納める「納棺」の世界を知り「神秘的かつ映画的」と映画化の構想を長く温めていた。旧知の中沢敏明プロデューサーに構想を打ち明け、企画が進み出した。

 映画では、心を込めて死者に接する美しい所作で生命の尊厳を表現した本木だけでなく、山崎努や余貴美子ら力量のある俳優が演じた市井の人々の姿が共感を呼んだ。さらに滝田監督ならではのユーモアや、放送作家として活躍する小山薫堂氏の脚本による時代性が加わって、文化の違いを超えた作品が完成した。日本では昨年9月に公開され、カナダ・モントリオール世界映画祭グランプリや、先日の日本アカデミー賞で10冠を達成した。

ZAKZAK 2009/02/23

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