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結婚してたかも…オザキ代表曲を中村あゆみがカバー

かつての大親友

 1992年、26歳で不慮の死を遂げた尾崎豊の代表曲「僕が僕であるために」を、かつて親友だった歌手の中村あゆみ(42)が、初めてシングルとしてリリースすることになった。21日から着うたで先行配信される。青春の焦燥感や大人たちへの不信をこめたメッセージが世代を超えて再び共感を呼びそうだ。

 「僕が僕であるために」は、尾崎のデビューアルバム「十七歳の地図」(83年)に収められた、若きロッカー・尾崎の原点とも言える作品。1年遅れて、84年に「翼の折れたエンジェル」が大ヒットした中村とは、実は親密な仲だった。

 86年9月、音楽評論家の田家秀樹さんが、中村に会ってみたい、という尾崎をニューヨークで引き合わせた。中村が振り返る。

 「お互い売れているときは友達がいない。同じ孤独感をかかえていた。仲がそのまま発展したら、私が奥さんになっていたかも(笑)。でも、友だち以上恋人未満。互いにミュージシャンとしてソウルメイトみたいな存在で、血のつながらない兄弟みたいな感覚でしたね」

 それだけに尾崎の訃報に接しても、しばらくは信じられず、「15年ぐらいは曲がまともに聴けなかった」という。

 4年前に歌手復帰した中村は、昨年のカバーアルバム「VOICE」で再び“アラフォー歌手”として注目を浴びるようになったが、このとき、「絶対に歌いたい」と、レコーディングしたのが尾崎の「シェリー」だった。なぜまた歌う心境になったのか。

 「尾崎さんの歌はエネルギーに満ちていて、ギリギリの状態で生きている人じゃないと歌えない。改めて聴くと、自分がやってきたことが間違っていなかったことを再認識させてくれる。詩の世界が普遍なんです」

 離婚を経て、シングルマザーとして再び歌の道で生きていく決意をした中村の背中を押してくれた歌でもあったようだ。

 この「シェリー」は、さまざまな共感を呼んだが、CMの制作スタッフの心も動かした。ちょうど「キリンストロングセブン」の新CMに尾崎の「僕が僕であるために」を起用しようとしていたスタッフは「この曲を歌えるパンチのある歌手は中村さんしかいない」と白羽の矢を立てた。

 音楽配信と同時に21日からCMでも流れ、シングルCDは4月22日に発売される。平成の世に尾崎のトゲのある荒々しい歌はどう響くか。

 ■「僕が僕であるために」は、1997年の正月ドラマで主演のSMAPが主題歌としてカバー。ミスター・チルドレンも04年発売のトリビュートアルバムに収録している。

 また、東京・赤坂ACTシアターでは、全編尾崎の楽曲で構成されるミュージカル「MISSING BOYs 僕が僕であるために」(4月18日−5月5日)を上演。早乙女太一、やべきょうすけをはじめ、中村あゆみも出演する。

ZAKZAK 2009/03/19

尾崎豊

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