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豚インフルパニック、「感染列島」が予言していた?

 豚インフルエンザで日本列島が騒然となる中、この事態を“予言”していたかのようなパニック映画が今年1月に公開されていた。未知のウイルスの脅威を描いた東宝映画「感染列島」(瀬々敬久監督)だ。

 映画では、ある市立病院の勤務医、松岡(妻夫木聡)が病院に運び込まれた患者が激しいけいれんと吐血を繰り返し死亡する事態に直面するところから始まる。新型のインフルエンザかどうか原因が特定できないまま、患者は増え続ける。

 感染拡大を防ぐため、松岡の元恋人で、世界保健機関(WHO)のメディカル・オフィサー、栄子(檀れい)が派遣されるが、感染は全国に広がり、パニックになる−というストーリーだ。瀬々監督は、鳥インフルエンザ対策のマニュアルや、エボラ出血熱、SARS(サーズ)といった感染症をテーマとした本を参考に、自ら脚本を練ったという。

 ウイルスの発生源と思われる赤道に近い太平洋の島で大規模な環境破壊が進んでいることが伏線となり、環境破壊への警鐘も作品に込められている。映画評論家の垣井道弘氏は「現実にこんなことが起きたら大変で、そこが映画的なのだが、ありえないことではないという説得力はある。タイムリーなテーマで、ウイルスという目に見えない敵に対する心理的パニックはよく描かれていた」と評する。

 撮影中の昨年5月に、カンヌ国際映画祭でマーケットに出品され、映像は一切なかったが、企画概要を記したチラシだけで20カ国以上のバイヤーが興味を示していた。すでにハリウッドがリメークに名乗りを上げているという。

 主演の妻夫木らがヒット御礼のあいさつをした2月12日に興行収入は14億7000万円、観客動員数は117万人を記録した。その後、興収は20億円に達している。DVDのレンタルが開始される7月ごろには、現実の豚インフルエンザも沈静化してくれるといいのだが…。

ZAKZAK 2009/04/28

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