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カーネルは世界遺産!? 文化財保存のプロが補修中

6月お披露目

 3月に大阪・道頓堀川で約24年ぶりに見つかった「日本ケンタッキー・フライド・チキン」のカーネル・サンダース人形。現在は保管庫で厳重に管理されながら、世界遺産も手がけた文化財保存のプロ集団が補修作業を続けている。公開予定は6月下旬。同社は「すぐどこかに常設するのは難しい」と、当面は大阪を中心に各地のイベントを行脚させる方向で調整している。

 “奇跡の発見”から約2カ月。カーネル人形が安置された大阪市の大手警備会社の保管庫には、防犯カメラ数台が備えられている。「もともと入り口にカメラはあったが、中にも付けてもらった」(ケンタッキー社広報室)。当初は同社の支店で保管することも検討したが、万全の態勢を取った。

 補修作業が始まったのは4月下旬。きれいな姿に戻すのではなく、長年川底で耐え忍んだ風合いを残すのが基本方針で、いかに劣化させないかが最大のテーマだ。

 作業を引き受けたのは、文化財や工芸品を扱う特定非営利活動法人(NPO法人)「文化財保存支援機構」(東京)。中国・敦煌にあるシルクロードの代表的な遺跡で世界遺産の「莫高窟(ばっこうくつ)」の壁画修復プロジェクトにも技術者を派遣した。

 そんな集団も、珍しい発注に頭を悩ませる。カーネル人形は強化プラスチック製で「遺跡や文化財などと違い新しい素材なので、扱える人も少ない」(同機構)からだ。また、こだわりを持つ職人たちと、費用や時間を「ほどほどに抑えたい」というケンタッキー側との折り合いを付けるのも難航したという。

 肝心の常設場所もすんなり決まらない。甲子園球場は「一番ご縁がある」(ケンタッキー社広報室)というものの、具体的な協議にはまだ入っていない。6月中に何らかの形でお披露目し、当面は8月に開催予定の「水都大阪2009」など、各地のイベントに参加することを検討している。

 同社は常設場所について「秋までには何とかめどをつけたい」。というのも、9月9日が創業者カーネル・サンダースの誕生日。「そのころには何とか落ち着かせてあげないと…」と気遣っている。

ZAKZAK 2009/06/04

カーネル・サンダース

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