MENU

RANKING

モバZAKのご案内

iモード、EZweb、Yahoo!ケータイで大好評配信中

芸能ホーム > 芸能 > 記事詳細

  • イザ!ブックマーク
  • はてなブックマーク
  • livedoorクリップ
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • ブックマークに追加する

【60歳のラブレター】26年間、全力で守ってくれて

映画「60歳のラブレター」全国で公開中

 敏明様、「一生涯、全力で守るから」と敏明さんの家族との同居で、悩み迷っている私に寡黙なあなたがくれた言葉は今でも私の心の中に息づいています。

 気が抜けない同居の日々を、あなたは約束通り、いつも私の側で、時には父親の様に、兄の様に、友の様に、同士の様に、どんな時も寄り添って生きてくれましたね。あなただから私は今日まで、どんなに辛くても苦しくても26年間結婚生活を続けて来れました。

 3人兄妹の長男として、生まれたあなたは、小学校6年生の時にお父さんがガンの宣告を受け、中学1年になってまもなく、お父さんを亡くして以来、自分の本当の気持ちは心にしまってきたと、辛抱強くなってしまった理由をさりげなく語ってくれましたね。

 今から約3年前、女手一つで3人の子供を育て上げた気丈な同居の義母さんが、ある日、突然、まるでビルから飛び降りるかの様に老い、認知症になりました。壮絶な義母の変化と共に私も心と体のバランスを失い体重は激減し、入院が必要な程のうつ病になり、生き長らえていた日々、苦しいのに涙は一滴もこぼれませんでした。

 義母さんがグループホームに入所し、私の体に力が少し戻ってきたある晩、ふと、目にやった自殺に関するテレビに、私は当然NOと答えが返ってくると思って聞いた、“自殺したいと思ったことある?”との問いに敏明さんは言いました。

 “自殺したいと思った事はないけど、お袋が認知症になって比例する様によし子の体がこわれていった時、お袋連れて、この家出たら、よし子の病気が治っていくかなと思った”とテレビから目を離さず答えましたね。私は声には、出せなかったけれど、心の中で号泣しました。

 私は、苦しみ、もがき、誰よりも心を痛めていたあなたの気持ちを改めて知りました。

 26年前に約束した“全力で守るから”の言葉通り、あなたは、今日まで私を辛抱強く守り抜いてくれました。本当に心からありがとう。

 これからは、私があなたを全力で命をかけて守ります。

 26年間のあなたの苦闘に心から最敬礼します。

 【手紙文化振興賞】中山 よし子(なかやま よしこ)=埼玉県 (年齢は09年1月31日現在)

ZAKZAK 2009/06/19

芸能ニュース

もっと見る