昨年のNHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」が評価され、このほど向田邦子賞と橋田賞をダブル受賞した注目の脚本家、岡田惠和(よしかず)氏(42)=写真左。その勢いを駆ってTBS系連続ドラマ「夢のカリフォルニア」(12日スタート、金曜午後10時)で、国仲涼子(22)=同下=と再びコンビを組むことになった。
「今、いちばん脂がのってる」と民放のドラマ制作者の間で奪い合いの脚本家で、「売れっ子の漫画家や、ミュージシャンらを輩出した自由な校風の和光大を中退。当初はロック評論家を目指していた」(民放関係者)という経歴。
27歳のときシナリオ学校に入り、平成2年「香港から来た女」(TBS)でデビュー。その後、「イグアナの娘」(テレビ朝日)、「ビーチボーイズ」(フジテレビ)など各局で青春物ドラマのヒット作を連発。「ちゅらさん」で、ファンの幅を一気に広げた。
今回の「夢のカリフォルニア」は、主演の堂本剛(23)と柴咲コウ(20)、それに国仲の3人が、人生に悩む若者としてドラマをひっぱる。
9日の会見で岡田氏は、「自分の得意分野で、書きたくてしようがなかった話。すごい自信作になりますよ」と堂々たる絶好調宣言。国仲については、「『ちゅらさん』でずっと仕事をして、これから民放ドラマにガンガン進出していく才能の持ち主だと分かった。そうなる前に、また仕事をしておきたかった」と、ラブコールが実った。
国仲が演じるのは、大学受験の失敗で挫折を味わい、東京でひっそりとバイト生活を過ごす女性。国仲は、岡田脚本の魅力について、「何事も決めつけない展開で、セリフも役に応じて自然に出てくる。いろいろな意味で考えさせられる」と語り、特有の長ゼリフには、「『ちゅらさん』で死ぬほど覚えたので、もう大丈夫」とこちらも自信を見せた。
さらに、岡田氏のライバル的存在でもある売れっ子脚本家、宮藤官九郎(31)が役者として出演するのも隠れた見どころ。「(『GO』で日本の)アカデミー脚本賞を取った人が台本を読むんだもん。重いプレッシャーだよ」と苦笑いの岡田氏だが、向田邦子賞に恥じない実力を発揮できるか−。
ZAKZAK 2002/04/10