巨額脱税・平被告、業界復帰してた
反省の弁も漏らしたが…

平哲夫被告  歌手、安室奈美恵らが所属する大手芸能プロダクション「ライジングプロダクション」(現フリーゲートプロモーション)の巨額脱税事件で法人税法違反の罪に問われた前社長、平哲夫被告(55)=写真=の第2回公判が16日、東京地裁で開かれた。

 被告人質問で平被告は「日本国民の義務として精一杯(税金を)払ってきたつもりだったが、納税していくための知識が低く事件に結びついてしまった」と情状を訴えた。

 安室や「SPEED」「DA PUMP」らを育て、芸能界の風雲児として知られた平被告は身柄を拘束されている際にはさすがにやつれた様子だったが、現在は保釈中とあって、ややふっくらした表情。

 初公判で平被告は起訴事実を認めており、この日は脱税事件が発生してた理由について、「私の経営的知識、税理上の知識があまりにもなさすぎたことと、前の顧問税理士との交流が少なかったことから事件が起きた。もう二度とこういう失敗のないようにしたい」と話した。また、平成7年から現在まで、同社が法人税116億円に及ぶ納税実績があることを強調し、納税を軽視していなかったと主張した。

 しかし、冒頭陳述では、平被告が証拠隠滅工作を指示していたことや、脱税による簿外資金をタレント興行の円滑化のために裏社会に対する工作資金として関係者に交付していた事実が指摘されている。今後の法廷で、一般社会と一部かい離した芸能界、音楽業界の“常識”が明るみに出る可能性もある。

 平被告は、近況についても注目の証言をした。

 「刑事被告人なので、過去の取引先にはご迷惑をかけないように関係者とは会わないようにしている。社長を辞任したので、平礼子(現フリーゲート社長、平被告の妹)らと相談し、新しい税理士を顧問に迎えている。今、自分はレコードのプロデュースを主業務としている」

 こう説明した通り、平被告はすでに音楽関係の仕事に事実上復帰。昨年8月に社長は辞任したが、法廷には同社関係者が平被告を取り囲む光景も見られた。

ZAKZAK 2002/04/17