水着キャンギャルが消えるって?!
東洋紡の撤退、芸能界にも余波

井川遥  エーッ! ピチピチ水着のフレッシュギャルが見られなくなる? 繊維大手の東洋紡がさきごろ、34年間続けてきた恒例の水着キャンペーンから撤退を発表したことで、芸能界にも大きな波紋が広がっている。若手女性タレントのデビュー戦略を練る芸能プロダクションが心配するのはメーカー他社への波及だが、どうなっちゃうの?

眞鍋かをり  東洋紡の水着キャンギャルは昭和43年からスタート。最近では、61年のとよた真帆(34)、平成6年の吉野公佳(現・きみ佳)(26)、11年の井川遥(24)=写真左、12年の眞鍋かをり(21)=同右=ら人気タレントを輩出してきた。

 だが、折からの厳しい不況で、経費削減の一環としてキャンギャルの募集を中止し、キャンギャルを使った販促用のカレンダーやテレホンカードの製作も取りやめる−という寂しい決定が下された。

松嶋菜々子  繊維業界にとって水着キャンギャルは、翌夏の水着流行を占う新作水着の広告塔であり、まさに“業界の華”。

 これまでに、ユニチカは本上まなみ(26)や米倉涼子(26)=同右下、東レは山口智子(37)、藤原紀香(30)、菊川怜(24)、カネボウは鈴木京香(33)や飯島直子(34)、旭化成は松嶋菜々子(28)=同左=とキラ星のようなタレントたちが、惜しげもなく新人当時の水着姿を披露してきた。

米倉涼子  東洋紡の決定に、すぐに追随する動きは今のところないが、ファッション業界の関係者によると、ここ数年で繊維大手におけるキャンギャルの位置づけそのものが変化しつつあるという。

 東レ、カネボウは両社とも、「水着のPRに重点を置いた活動をしてもらっている」と話すが、ユニチカは「うちはキャンギャルではなく『マスコットガール』。社全体の企業PRを担っている」、帝人も「いわゆる水着キャンギャルはやめ、今年度からグループ全体の『イメージガール』としての位置づけ」と説明する。

 旭化成は「おそらく今年も募集はすると思うが…」と前置きしつつ、「例年、10月ごろに発表するのが風物詩となっているが、水着流行のトレンドをつかむには秋は厳しい。翌年にずれこむかもしれない」と予告する。

 水着キャンギャルを取り巻く状況は、徐々に厳しくなっていくのか。

 米倉、菊川らをキャンギャルに送り込んできた芸能プロ大手のオスカープロモーション幹部は、「今後は、インターネットなどを使った新しい売り出し方を考える必要がある」と危惧しつつ、「繊維全社が取りやめるとは思わない。キャンギャルの数が減ればレベルも上がるだろうし、価値も上がるはず」と、残されたパイの獲得に意欲を燃やしている。

ZAKZAK 2002/05/09