若手映画監督の登竜門として知られ24回目を迎える「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)が、21日から東京国際フォーラムで開かれ、初めてピンク映画の特集が組まれることになった。注目は、“ピンク映画界の夏目雅子”といわれる女優、佐々木ユメカ(30)=写真=だ。
ミス広島美人コンテストに優勝後、上京して芸能界入り。テレビドラマやCM出演を経て「痴漢電車 弁天のお尻」(平成10年)でピンク映画デビューした。ちょっとキツイお姉様役や神秘的なOLがハマリ役。
「中学のころ樋口可南子さんにあこがれ、演技に興味を持ちました。後藤秀司監督のドラキュラ作品に出たときにピンク映画界に誘われました。どうしてもお芝居がやりたかったので、脱ぐのもいいかと…」
つぶらな瞳と品の良さから“ピンク映画界の夏目雅子”と呼ばれ、女性ファンも多い。
「励みになるからうれしいです。ふだんの私はさばけた性格で、自分ではどう演じようとか、あまり意識しないほう」
PFFでは、女池充監督とユメカのコンビ作品を特集し、『ぐしょ濡れ美容師 すけべな下半身』(10年)、『多淫OL 朝まで抜かないで』(12年)が上映される。
AV全盛の中、ピンク映画は化石のような存在にも思えるが、「今も昔も、予算は少ないが、監督のカラーを出した意欲作が多く、女優にも注目すべき逸材がいる」(邦画配給関係者)といい、ユメカも期待されている。
最近はピンク出身監督の一般映画にも登場。瀬々敬久監督の『トーキョー×エロティカ』(渋谷・ユーロスペースでレイトショー公開中)では、時空をさまようOLを。サトウトシキ監督のミステリー『夢なら醒めて…』(テアトル新宿、8月公開予定)にも出演。
「亡くなった五社英雄監督が好きなんです。長い襦袢(じゅばん)を着て、ひとりの男をめぐり殴り合いをするような役をやってみたいですね」と意欲マンマンだ。
ZAKZAK 2002/06/21