今月中旬に米国でチャレンジした代理母出産計画が不調に終わったタレント、向井亜紀(37)が29日、都内で会見し、10月に渡米し、代理母出産に再挑戦することを明かした。会見は1時間近く行われ、気丈に振るまおうとしながらも時折大粒の涙をポロポロ=写真。代理母のサンドラ・ジョンソンさん(35)に励まされ、「もう一回だけチャレンジしようと思った」と決意を語った。
「『アキが赤ちゃんを抱っこするところを絶対見たい』と、サンドラが言ってくれて…」。笑顔を見せ、気丈に会見を続ける向井。代理母に話が及んだとき、こらえつづけていた涙がせきを切ったようにあふれ出した。
会見場は東京・港区の東京プリンスホテル。向井はこの日、報道陣の前に「失礼しまーす」と明るく現れた。8月10日に渡米して、米ネバダ州の病院で受けた代理母出産の第1段階となる体外受精について、「受精に至らなかった」などと無念の表情で報告した。
医師に相談したところ、次回成功する確率はネバダ州らしく「スロットマシンで当たるより低い」といわれたという。が、夫のプロレスラー、高田延彦(40)とサンドラさん夫婦の4人で話しあった結果、「もう1回だけチャレンジしようと思った」と明かした。
明るく振る舞い「きょうは泣かないつもりだった…」と言いながらも、代理母や“未来の赤ちゃん”の話になると、涙がポロポロ。子宮がんのため、平成12年11月に子宮を全摘出し、当時妊娠16週目の胎児を失ったつらい経験から、「どうしても、自分が生きるために犠牲にしてしまった命にもう一度会えないかなと…。ずうずうしいですが、もう一度…」と話し、涙が止まらなかった。
10月19日か26日に渡米予定。代理母出産はラストチャンスといい、失敗した場合は、養子提供か卵子提供を受けるという。会見では子宮全摘出手術後2年の生存率が40数パーセントだったことを明かし、「2年間が勝負でした。もう20カ月たちました。これはいけるぞ、長い人生が待っている。それを意味あるようにしたい」。最後は晴れやかな笑顔で話した。
★排卵誘発剤を毎朝晩注射
向井は8月中旬の代理母出産のため、排卵誘発剤を2週間にわたり毎朝晩、お尻の上の方に注射。代理母のサンドラさんも受精卵を受け入れる状態にしなければならず、「私よりも痛い注射を打っていた。妊娠合併症の危険性もあるので、次回の挑戦を決意することには高田も含めかなり時間がかかりました」という。向井は一昨年の子宮摘出手術の際、卵巣を左下腹部に移植。卵子は脇腹から小さな穴を開けて取り出したという。
★費用は1000万円
代理母出産にかかる費用は、代理母への成功報酬(約250万円)を含め1200〜1300万円。今回、向井は体外受精に失敗したため、サンドラさんには1000ドル(約12万円)渡したという。次回もさらに1000万円はかかるとみられる。
向井は「高い費用のために代理母出産をあきらめた人もいる。そういう人の神経を逆撫でしているとのメッセージももらった」といい、「これを機会に不妊治療や代理母出産についてオープンに論議がされるようになれば…」。
日本では代理母出産は法律で認められていないため、今後は国に働きかけ、法整備の見直しなども訴えていきたいという。
ZAKZAK 2002/08/30