「踊る大捜査線」、ぶっつけ本番作戦
試写会なし、公開まで秘密のベールに

織田裕二
織田裕二
 俳優、織田裕二(35)の主演映画「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(本広克行監督、東宝配給、7月19日公開)が一般向けの試写会を全く行わないことが23日、分かった。織田演じる青島刑事が血染めのクライマックスを迎えること以外、公開まで一切ベールに覆うことで期待感を盛り上げる作戦だ。前売り券も、すでに10万枚に届く勢いで売れており、早くも“湾岸署”が熱い。

 「映画自体をお祭りにしたいので、一般の試写会は一切やりません」 23日、東京・台場のフジテレビ本社で行われた社長会見の席で、映画「踊る大捜査線」のプロデューサーも兼務する亀山千広編成局長が宣言した。

 試写会は口コミでのPRが重要な映画界において、なくてはならない存在だが、それを逆手にとって飢餓感を煽るあたり、テレビマンならではの発想だ。一般試写以外でも、7月上旬に関係者でほとんど埋め尽される完成披露試写会とマスコミ試写会の2度しか行わず、公開前に目撃できるのは合わせて2000人のみというプレミア度。

 そんな期待感が、前売り券の売り上げ枚数10万枚突破目前という驚異的な数字となって現れた。公開2カ月前の10万枚は、邦画では極めて異例。ここ数週間でも週に1万枚のペースで売れ続け、特にOLがペアチケットで買う傾向が強いという。動員700万人、興収101億円を記録し、日本映画の歴代興収5位に輝いたパート1が、公開2カ月前で約5000枚だったことを考えると、なおさらだ。

 さらに、フジテレビでは公開に合わせて本社屋22階のフォーラム広場に映画の舞台、湾岸署のセットを再現。湾岸署の刑事になった気分を味わえる楽しい企画も進行中だ。村上光一社長も「8月に日本テレビが移転する汐留シオサイトや、テレビ朝日が移転した六本木ヒルズなど、テレビ局とリンクしながら街が観光名所として発展しているが、その元祖はフジテレビのお台場。元祖の力を見せたい」と話し、お台場が舞台となるこの映画を、“元祖観光名所”の力を見せつける起爆剤にしたい意向だ。

 亀山局長も「映画はなかなかのデキで、安心しています」と自信たっぷり。“ベール作戦”で、目指すは日本映画の歴代興収1位の座しかない。

★HPも大盛況

 「踊る−」には織田をはじめ、柳葉敏郎、深津絵里、水野美紀、ユースケ・サンタマリア、いかりや長介らレギュラー陣が5年ぶりに勢揃いする。加えて、警視庁の監視モニターオペレーター役で小泉孝太郎、女性キャリア刑事役で真矢みきが出演。同映画情報が満載の公式HP(http://www.odoru.com/)も盛況で、3月12日の開設以来会員数が4万人を突破し、580万件ものアクセス数を記録している。

★物語は

 パート1で青いコートを血に染める大ケガを負いながら九死に一生を得た青島刑事。舞台は5年後の湾岸署。人気観光スポットとなったお台場で猟奇殺人事件や凶悪事件が同時多発に起り湾岸署員は右往左往する。犯人を臨海副都心から出さぬようレインボーブリッジを封鎖するが…。

ZAKZAK 2003/05/24