裁判官の皆さまへぇ〜菊水丸“法廷ライブ”
著作権の確認など求め訴訟

菊水丸
紺スーツに水色のネクタイをしめ出廷した菊水丸
 ♪えー、さてはぁ、裁判官の皆さまへぇ…。新聞詠みの河内家菊水丸(40)が29日午後、大阪地裁の法廷で、異例の“河内音頭ライブ”を行った。自身の曲を別人で著作権登録され、CDを無断で発売されたとして、販売元のテイチクエンタテインメントを相手どり、著作権の確認などを求めた訴訟。曲の独創性をアピールするため、法廷で問題の曲を歌ったもの。

 この日午後2時前、菊水丸は「過激なパフォーマンスととられて裁判官の心象を悪くしてはいけない」と、トレードマークの浴衣ではなく紺スーツに水色のネクタイをしめ出廷。

 「キーがうまく取れるか心配。テープを操作しながら、DJ気分で歌わせてもらいます」と話した菊水丸は証拠提出している4曲のうち、「明石家さんま物語」「河内音頭で夜をぶっとばせ」をテープで再生。旋律やリズム、アレンジなどについて独自性が出る部分でテープを止め、その一節を生で歌う形で、約40分にわたって説明した。

 楽曲の類似性を争った裁判は、小林亜星氏と服部克久氏の「どこまでもいこう」裁判などがあるが、法廷内に原告の生の歌声が流れるのは極めて異例だ。

 菊水丸は、河内音頭に独自のリズムや旋律を加えてこれらの曲を創作。だが、テイチクが「河内音頭を標榜した作品は、鉄砲光三郎氏(故人)以外を作曲者と表示できない」としたため作曲者名を明示せずレコードやテープを発売した。テイチク側は鉄砲氏を作曲者として日本音楽著作権協会(JASRAC)に著作権登録。昨年10月、同社がCDを発売した際、自作が鉄砲氏の名前で著作権登録されていることに菊水丸が気が付き、今年8月、提訴

した。

 菊水丸は、「後輩のためにも、著作権の所在を明らかにしたい」とし、新聞紙上への謝罪広告掲載と、CDの販売中止、著作権の確認などを求めている。

 裁判所の判断が注目されるが、異例の法廷ライブはどう影響するか−。

ZAKZAK 2003/10/29