 六本木のスイートベイジルでコンサートを行った吉田美奈子 |
アーティスト、吉田美奈子(50)が、最新アルバム「リベレーション」(エイベックス・イオ)を引っ提げて15、16日、東京・六本木のスイートベイジルでコンサートを行った。
ナマ美奈子、そして、その歌のシャワーを全身に浴びるのは至難の業。なにしろ、そのチケットも発売開始からわずか10分で完売したほど、熱狂的なファンに支持されているからだ。
1年ぶりのアルバムもすごい。3月に製作をはじめ、練りに練られた逸品。お手軽なカバーやコンピレーションアルバムの全盛期にあって、吉田のオリジナルは強力なオーラを放っている。
「50歳という年相応のアルバムができたと思う。20代のときよりテクニックも上達したし、声も出るようになったから。一番うれしいのは、ファンから『いいね』っていわれることかな」
とはいえ、9カ月もかけてつくったアルバムだけに、苦労も多かった。実は、夏に声帯結節(声帯にタコのようなものができること)のために、あわや“失声”という大ピンチもあった。
「声帯結節の最高の治療法はひたすら黙っていること。つまり、沈黙療法なんです。これは本当につらかった。だって、わたしの大好きなスーダラ節が口ずさめなくなったから」という。
だが、病気のおかげで、こんな副産物も−。
「オヤジの声が出るようになったんです。低音域が広がったんですよ。私は3オクターブありますから、これから、歌うのがもっとおもしろくなりました」
確かに、アルバムを聞くと、その声域の広がりがよくわかる。「今回のアルバム(10曲)では、全曲、違う歌い方をしている。あぁ、そう、『STRAP』という曲は、みんなが元気を出そう、そういう願いを込めて歌っています」。
名盤たるもの、ジャケットも完璧でなければならない。今回も、随所に“美奈子スタイル”があふれる仕上がりに。50歳を迎えたカリスマのメッセージがここにある。
ZAKZAK 2003/12/20