スパイク・リー監督作品、4年ぶりに日本上陸
最新作「25時」

スパイク・リー監督
スパイク・リー監督
 人種差別に強力なメッセージを込めた「ドウ・ザ・ライト・シング」(89年)でアカデミー脚本賞にノミネートされ、「マルコムX」(92年)でも知られる鬼才スパイク・リー監督の最新作「25時」が公開中だ。同監督作品では「サマー・オブ・サム」以来4年ぶりの日本公開。

 リー監督はこの間も3作品を手がけながら、いずれも日本未公開で、今回も全米公開から1年以上たっての上陸…。

 映画ジャーナリストの的田也寸志さんは「黒人の立場から訴える“過激でポップなメッセージ性”が受けたこともあったが、日本人の肌に合わなかった。『マルコムX』以後ついていけない人も多かったのでは…」と分析。宣伝担当者も「監督より、女性に人気の主演エドワード・ノートンの名前を前面に出している」と、監督名で客を呼べないことを暗に認める。

映画「25時」
映画「25時」
 物語は、ニューヨークに住む白人の麻薬密売人モンティ(ノートン)の取引が発覚、あと24時間で刑務所に入ることになり、その25時間目を迎えるまでを描く。主人公の後悔と苦悩を、彼の友人や妻、父に光を当てながら浮かび上がらせる。モンティと父(ブライアン・コックス)が刑務所に向かう車中で心情を通わせる部分にジーン。

 今回は人種問題より、2001年9月11日の同時テロの記憶が生々しい時に撮っただけに、更地になった“グラウンド・ゼロ”に向かって叫ぶなど、愛するニューヨークへの思いが込められている。

ZAKZAK 2004/01/30