6年半経ちよみがえった…“お蔵入り”ドラマ
「ふたりのアリス」

ドラマ「ふたりのアリス」
ドラマ「ふたりのアリス」
 人気ドラマ「エースをねらえ!」などで活躍中のアイドル、酒井彩名(18)らが出演したドラマ「ふたりのアリス」が制作から約6年半ぶりに放送される。昨年公開の話題作「昭和歌謡大全集」などで知られる篠原哲雄監督(41)が、まだ中堅時代に演出しており、見どころは多そうだ。

 2月4日午後8時からBSフジで放送される同ドラマ。当初はフジテレビで平成9年8月に放送される予定だったが、同年5月に発生した神戸連続児童殺傷事件に関連して見送られていた。

 社会に大きな衝撃を与えた事件だけに、当時テレビ番組や舞台などでも殺人の描写を避けたり、放送が見送られるケースが頻発していた。

 当時の制作関係者は、「同じ日の同じ時間−悪魔がよみがえる時間−に生まれたふたりの少女が数奇な運命に巻きこまれるというストーリー。一部の描写に事件を連想させるものが偶然あって、いわゆる“お蔵入り”になった」と話す。テレビ局関係者も、「試写の評判はよかったようだが、あの事件が発覚した時期に重なったのが不幸だった」。

 この6年半の間に、篠原監督は江角マキコ主演で一昨年公開の「命」がヒットしたほか、今年公開の松竹配給「深呼吸の必要」やベストセラー小説の映画化「天国の本屋〜恋火」を手がける売れっ子監督になった。

 また、ドラマには最近は主演級ではあまりお目にかかれない洞口依子、鶴見辰吾、すでに死去した趙方豪の名も…。前出の関係者が改めていう。

 「こういう形で放送されて一番うれしいのは役者さんでしょう。仕事の結果を見届けることができるんですから。私も、この作品を含めて3本のお蔵入りがあり、ひとつ減ってよかった」

ZAKZAK 2004/01/31