伝説のバラエティー番組「ギルガメッシュないと」でグラマラスなボディーを武器に、男たちの人気をさらった水谷ケイ(40)が久々にスクリーンに戻ってきた。6日公開の「農家の嫁 あなたに逢いたくて」(榎本敏郎監督)で思う存分あえいでくれている。
水谷といえば、90年代にVシネ「お天気お姉さん」が大ヒット。欧米にまで人気が広がったほどで、オレンジ世代の諸兄にも懐かしい名前だ。
本作は、タイトルからも分かるように農家の嫁問題をテーマにした真面目でタイムリーな映画なのだが、もちろんお決まりの濡れ場はたっぷり。
都会のガールズバーで働く由紀恵(水谷)は農家の後継ぎの常太朗(浜田学)の猛烈な求婚を受けて結婚。新しい環境に必死になじもうとする由紀恵の前に、水商売時代の元カレが現れて…。
男運の悪く、家族愛に憧れていた由紀恵は、常太朗に迫られ、ついに結婚を承諾する。
「抱いて」と迫る由紀恵。真っ赤なブラを自ら脱ぎ捨てると、あのころと変わらない、B90の日本人離れした二つの乳房が飛び出す。思わず、むしゃぶりつく常太朗。
常太朗のぎこちないセックスに、主導権をとる由紀恵。騎乗位でユッサユッサと揺れる乳房に、青筋立てて常太朗は食いつく。肉付きがよく、ボリュームのある水谷の体が何とも艶めかしい。
一方で、互いの手を握りながらエクスタシーに達するシーンは純情さを描き出している。
無事に農家に嫁いだが幸せは続かない。野菜を通販で取引しようと考えた常太朗のもとに訪れた取引相手の三島(吉岡睦雄)を見て、由紀恵は驚く。三島は由紀恵の昔の男だった。
「契約するかどうかはお前次第だよ。駅前のホテルで待っている」。そう脅され、仕方なくホテルに行くと、ニヤニヤと迫ってくる三島。
「一度だけよ。約束して…」。そして人形のように扱われる。しかし、嫌々ながらも裸にされ、愛撫されると、体は正直だ。言葉とは裏腹に、自然に反応して、あえぎ始めてしまうのだった。
テーマも乳房も、ヘビーな作品だ。 (望月苑巳)