ポストマドンナの呼び声高い米人気歌手、レディー・ガガがこのほどエイズ撲滅の支援活動のため来日、「今回の活動の目的は女性のため」と強調した。今や渋谷に集う女子高生の7割強が“性体験済み”というご時世だが、実際、性交渉によるHIV感染者の中でも女性の割合は世界的に増えているという。わが娘は大丈夫か?
「現在、日本でのHIV感染者は1万5000人超と増え続けている。比率としては男性同性愛者による感染が多いが、今後は若い男女間に広がる可能性がある」と荻窪病院の花房秀次理事長は指摘する。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染ルートは、(1)性行為(2)血液を介して(3)母子感染の3つ。感染してから何年もの月日を経て、免疫力が低下してエイズ(後天性免疫不全症候群)となる。
エイズ予防財団によれば、世界のHIV感染者数は推計3340万人(2008年)で、北米140万人や西・中央ヨーロッパ85万人に比べて日本ははるかに少ない。しかし、「日本では女性の感染者も少しずつ増えている。リスクを知らずに検査を受けないまま、感染したことすら知らない人がいる恐れもある」と、エイズ予防財団はいう。
「高校生だから性行為をしちゃいけない」という親の思いに反して、07年に「STOP!STD(性感染症)を考える会」が発表した実態調査結果では、渋谷駅周辺に集まる高校3年生の71・2%が性交渉の経験があった。
また、「女子高生の4割以上が性交渉の経験者」という厚労省研究班の報告によれば、性交渉を経験した1割以上は性器クラミジアに感染していた。男性では尿道炎などの症状が見られるが、女性は自覚症状がないことが多く、放置すれば不妊の原因になる。さらに、花房理事長は「性器クラミジアに感染していると、HIVの感染率は3〜4倍も高くなる」と言う。彼氏との性行為で感染した性器クラミジアに気付かず、次の彼氏との性行為でHIVに感染。そんな危険に身をさらしている女子高生もいるかもしれない。
HIVに感染しているかどうかは、全国の保健所などで実施している無料・匿名の血液検査でわかる。近年は治療薬など医療技術の進歩でエイズで亡くなる人は減っているという。
わが娘が“危険”な性行為に走っていないか、目を光らせるに越したことはない。

