【1分で判明!病気チェック】爪が足親指に食い込み激痛「陥入爪」

2010.05.17

 陥入爪(かんにゅうそう)は、足親指の爪の角が皮膚に食い込んで、歩くと痛い爪の病気。傷口から細菌感染するとさらに激痛を発し、手術をしないと治りにくい。発症頻度は高く、日本人の10人に1人といわれるので要注意だ。

【深爪は悪循環のもと】

 爪の(内側への)巻き込みが強いと「巻き爪」とも呼ばれるが、基本的には同じ病気だ。

 発症は爪が押されて皮膚に食い込んで始まるので、ハイヒールなどつま先の細い靴を履くことの多い女性に起こりやすい。男性でもサイズの合っていない“きつい靴で歩き回ることが多い”と発症要因になる。

 ただ、「一番の原因は爪の角を深く切り込んでしまう深爪。痛いからと深爪をすると一時的に痛みは軽くなるが、それが悪循環のもと」と話すのは、山手皮フ科クリニック(東京・高田馬場)の豊福一朋院長。もともと爪幅の広い人は、特に発症しやすいという。

【トゲ状の爪が刺さる】

 深爪をしてしまうと、いままで皮膚への食い込みを押さえていた爪の角の部分がなくなるので、ますます皮膚に食い込む。繰り返すと爪の角がうまく切れなくなり、食い込んだ角の部分がトゲ状に残ってしまう。すると皮膚に刺さり炎症を起こして、痛みが一層ひどくなるのだ。

 「その傷口から細菌が入り化膿すると、組織を修復しようとして、肉芽が盛り上がってくる。結局、いつまでたっても傷が治らず、消えない不良肉芽ができてしまうのです」(豊福院長)

 もう1つ、足爪に水虫菌が住みつき爪を変色、変形させる爪白癬でも、巻き爪が起こり陥入爪を発症することがある。この場合、飲み薬で爪白癬を治せば、自然と巻き爪も治るケースは少なくないという。

【根治は手術が確実】

 通常の陥入爪の治療では、爪にワイヤを通したり、アクリル爪を付けたりする爪矯正がある。が、どれも保険適用外で再発する場合がある。最も確実なのは、爪の端の部分を縦に切除して、爪母(爪を作る細胞)を石炭酸で腐食させる根治手術(フェノール法)だ。

 豊福院長は「発症しても本当に初期ならテーピングで肉を引っ張っておき、爪を伸ばすだけで治るケースもある。歩いて痛いと思ったら早めに受診することが肝心」と忠告する。

 予防は、足爪を切るときは角の白い部分は残して、平行に切ること。とくに糖尿病の人は足の傷は壊疽(えそ)の原因になるので、爪の切り方には十分注意しよう。

★「陥入爪」チェックリスト★

□足の爪を切るとき、いつも深爪にしてしまう(爪の角まできれいに切ってしまう)

□つま先の細い靴を履いている

□もともと足の爪の幅が広い

□爪水虫にかかっている

□外反母趾(ぼし)である

□サッカーやジャズダンスなど足を使った激しい運動をする

□職業上、歩き回ることが多い

※最初の項目に加え、他に1つでも該当するようなら要注意です。

山手皮フ科クリニック(東京・高田馬場)/豊福一朋院長作成