糖尿病検査 早期発見の切り札に街の薬局で「チクッ」

2014.05.22


糖尿病検査の種類と判定基準【拡大】

 規制緩和により、4月から薬局などでの自己採血検査が正式に解禁された。今後、スクリーニングの簡易検査として普及が期待されるのが、発症しても症状のない糖尿病の検査。早期発見のために、街角検査を上手に活用しよう。

 【過半数が未治療】

 地域の薬局を訪れ、自分で指先に微小の針を刺して血液を採り、薬剤師が専用の解析装置にかけてHb(ヘモグロビン)A1c値から糖尿病の疑いを判定してくれる。

 この仕組みを普及させようと筑波大学が中心となり、2010年から「糖尿病診断アクセス革命」というプロジェクトが進められてきた。代表を務める同大内分泌代謝・糖尿病内科の矢作直也准教授が、糖尿病検査の現状を説明する。

 「厚労省の調査では、糖尿病が強く疑われる人は950万人。うち5−7割が治療を受けていない。40歳以上では特定健診が制度化されたが、受診率は全国平均で40%前後です。糖尿病を発症していても気づかないまま、何年も放置して進行させている相当数の人が見逃されているのです」

 糖尿病を放置して怖いのは、3大合併症を引き起こすこと。(1)手足のしびれや痛みが現れる「神経障害」(2)失明原因第2位(年間約3000人)の「糖尿病性網膜症」(3)透析導入原因第1位(年間約1万7000人)の「糖尿病性腎症」だ。

 「3大合併症だけでなく、脳梗塞や心筋梗塞、閉塞(へいそく)性動脈硬化症などの原因にもなります。糖尿病の放置は、生命を左右する大病へのカウントダウンが始まっていることを意味するのです」

 【直近の平均値が出る】

 糖尿病の診断は、採血による血糖検査(別項の3種類)とHbA1c検査で行う。血糖検査だけなら別の日に2回、血糖検査とHbA1c検査の組み合わせなら1回でも基準を超えれば糖尿病と診断される。

 「HbA1c検査がスクリーニングに適しているのは、直前の食事の影響を受けず、過去1−2カ月の平均的な血糖値の高さが調べられるからです。ただし、簡易検査はあくまで『疑いを調べる検査』です。糖尿病の疑いが分かったら、必ず医療機関で血糖検査を加えた本検査を受けることが重要です」

 毎年、きちんと会社の健診を受けていない。かといって平日に半日潰して病院へ行く時間が取れない。そんな人には街角の薬局や駅前などの催事スペースで、10分ほどで済む簡易検査が受けられればありがたい。

 「プロジェクトでは、東京都と徳島県の20薬局で試験的に無料の簡易検査を行ってきました。今年度から日本薬剤師会を中心に薬局を健康情報拠点にしようとする流れがあるので、簡易検査が受けられる薬局は今後、どんどん増えていくはずです」

 

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