コリン性じんましん バツイチ美人OL襲う悲劇 真っ赤に染まる両の二の腕

2014.07.30


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 「かゆみ」という症状は、時として「痛み」以上に人を苦しめる。そして、精神的なストレスを抱えるたびに強烈なかゆみに襲われる人がいる。「コリン性じんましん」というこの皮膚疾患。背景には自律神経の乱れがあるというのだが…。

 E子さん(34)は中堅商社に努める美人OL。名門大学を出て大手企業でOLを経験。その後、社内結婚で寿退社したものの5年でバツイチとなり、この春から現在の会社で再出発。しかし、そんな華々しい経歴が、現在の勤務先では彼女の存在を浮き上がらせている。

 若い女性社員たちからは「近寄りがたい存在」と遠ざけられ、年配のお局たちは「仕事を取られる」と警戒する。気の毒に思った男性社員がやさしく接すると、それがまた女性陣の反発を買う。何も悪いことをしていないのに、E子さんは孤立感を深めていく。

 そんな彼女を、さらなる悲劇が襲った。両側の二の腕から手首にかけてが赤く染まり、小さな粒状の皮疹(ひしん)が広がったのだ。強烈なかゆみもさることながら、女性としては周囲にその腕を見られるのがもっとつらい。この猛暑の中、長袖のブラウス着用で、ストレス渦巻く会社に通う彼女の苦悩を思うと泣けてくる。

 「コリン性じんましんですね」と語るのは、千葉県鴨川市にある亀田総合病院皮膚科の池田大志医師。ストレス症状としては決して珍しくない皮膚疾患だという。

 「ストレスで自律神経が乱れた結果、腸にダメージが及ぶと過敏性腸症候群になりますが、その“皮膚版”といえるのがこの病気。特に若い女性に多く見られます」

 池田医師によると、腕や脚などに左右対称で出やすい点がこの病気の特徴だという。

 「抗アレルギー薬などの内服薬を使いますが、原因となっているストレスを取り除かないと治りが悪い。逆にストレスが解消されると、それだけで症状もウソのようにキレイに治ってしまうことが多い」(池田医師)

 E子さんも会社を辞めれば症状は治まるはずだし、彼女もすでに水面下で転職先を探している。

 デキる人にはデキる人なりの苦労があるようだ。次こそは彼女の才能に見合った職場に巡り合えるといいのだが…。 (長田昭二)

 

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