エボラ出血熱 治療法なし、受診前に保健所に連絡を (1/2ページ)

2014.12.25


海外に出かける場合は渡航先で流行する病気に気をつけよう【拡大】

 西アフリカで過去最大の被害を出している「エボラ出血熱」。流行地へ行かなければ日本で感染する心配はないが、いつ感染者が入国するか分からない。どんな病気なのか知り、危機意識をもっておくことが大切だ。

 【致死率8割以上も】

 約40年前にヒトへの感染が確認されてから、アフリカで最大300〜400人規模の感染を繰り返してきたが、今回は12月現在で感染者1万7000人超、死亡者6000人超。まだ流行が続いている。特効薬がなく、致死率が高いのが特徴だ。国立感染症研究所・ウイルス第一部の西條政幸部長が説明する。

 「病原体のエボラウイルスは、コウモリからサルなどの野生動物に感染して、その動物を食する際に解体する作業を通じてヒトに感染すると考えられています。現在、5種類のタイプが分かっていて、致死率はザイール・エボラが80〜90%、スーダン・エボラは40〜60%です」

 感染から発病までの潜伏期間は通常7〜10日。最初はかぜに似た症状が現れ、次第に病態が悪化していくという。

 【患者の体液で感染】

 ただし、ヒトからヒトへの感染は症状が出ている発病者と接触しなければ起こらない。せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染や空気感染はしないという。

 「感染経路は症状が出ている患者の体液(血液、分泌物、吐物、排泄物など)や、その体液に汚染された医療用品などを介して粘膜や傷口から体内にウイルスが侵入します。だから、感染リスクが高いのは、身内や家族、医療関係者になります」

 病名に「出血熱」とあるが、出血はすべての患者に現れるわけではない。出血が見られるのは全体の10〜20%程度という。

 「体内でウイルスが増殖すると、体内で無秩序の血液凝固が起こり、血凝固成分が使い果たされて通常なら止まるはずの出血が止まらなくなる。これは播種(はしゅ)性血管内凝固症候群と呼ばれます。また、多臓器不全も起こり、死亡するのです」

 

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