胃がん予防に新手法 ピロリ菌の変異システム研究進む (1/2ページ)

2015.05.31


ヘリコバクター・ピロリ菌(北海道大学大学院医学研究科・浅香正博特任教授提供)【拡大】

 先頃、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の有元佐賀恵准教授らが、ピロリ菌成分の突然変異と、それに伴い発がん性物質が胃の細胞をがんに変異させる「変異原性」までも、増強させることを明らかにした。ピロリ菌によって普通の食事に含まれる微量の発がん性物質にも、悪影響を与える可能性があるという。胃がん予防の新たなページが開かれようとしている。

 【普通の食事でも】

 今回の研究は、ピロリ菌成分が、ヒト由来の培養細胞で突然変異を起こし、さらにアルキル化剤系発がん物質を加えると、単体で薬剤を加えたときよりも、変異原性が増強されたことがポイント。つまり、人間の胃の中で、ピロリ菌の突然変異成分と発がん性物質がマッチングすることで、胃がんになりやすい仕組みがわかったのだ。

 「アルキル化剤系は、強い毒性を持ちますが、野菜と肉類に微量に含まれるある種の成分を合わせると、毒性は微弱ながらも似たような化合物になります。普通の食事をしていても、ピロリ菌成分が突然変異を誘発することで、変異原性が増強され、胃がんに結びつきやすいと考えられるのです」(有元准教授)

 ピロリ菌は、国内では50歳以上の8割程度が保菌していると推計され、胃・十二指腸潰瘍や胃炎では、ピロリ菌除菌が保険適用となっている。胃がんの人の多くがピロリ菌に感染していることも明らかにされているだけに、今後、さらにピロリ菌除菌への重要度が増しそうだ。

 

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