かぜに似ている「感染性心内膜炎」 心身の疲れが細菌を心臓に運ぶ (1/2ページ)

2015.07.01


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 心不全といえば“死因”の代表格のようなイメージだが、心臓が弱って血液が滞ってしまった状態を言い、“病名”ではない。そんな心不全の原因の1つに「感染性心内膜炎」がある。ストレスが引き金になることもあるこの病気の初期症状は「かぜ」に似ている。見極めが重要だ。

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 数週間前から、かぜのような症状を感じていたRさん(51)。この2カ月ほどは仕事が忙しく、市販のかぜ薬でしのいでいたが、どうにも調子が悪い。数日前から食欲もなくなり、近いうちに医者に行こうと考えていた

 そんなある朝、急に熱が上がって動けなくなった。妻の運転する車で救急病院に行き、検査の結果「感染性心内膜炎による心不全」と診断された。

 「感染性心内膜炎は、血液に混じった細菌が心臓に巣を作ってしまう病気。心臓の弁膜が壊れたり、脳梗塞や脳出血の原因になることもあります」と語るのは、大森赤十字病院心臓外科部長の田鎖(たぐさり)治医師。

 細菌の侵入経路はさまざま。腸管の粘膜のキズなどから入り込んだり、歯周病の出血が原因で感染する危険性も指摘されている。

 「初期症状はかぜに似ているが、かぜ薬や解熱剤では治らない。原因不明の微熱が続くときは要注意」(田鎖医師)

 Rさんはそのまま入院。約1カ月わたる抗生剤の点滴投与の末に退院できたが、手術に移行するケースも少なくないという。Rさんはラッキーなほうだったようだ。

 

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