夏バテ・夏かぜ 何より睡眠が一番 深酒は厳禁

2015.08.05


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 夏が暑いのは当たり前とはいえ、近年日本の暑さは尋常ではない。それでも仕事の手を休めることのできないお父さんは、心身ともにバテきっている。秋の訪れはまだ遠い。大丈夫だろうか…。

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 Dさん(55)は若い頃から、暑さに強いことだけが自慢だった。しかし、今年は様子が違う。春先から仕事が忙しく、ロクに休みも取れないまま夏を迎えた。すると、全身のだるさ、疲労感、食欲不振に悩まされるようになったのだ。

 「俺が夏バテするなんて…」と意気消沈。それでもようやく仕事が落ち着き、連夜の暑気払いでビールを飲み過ぎたところ、今度は慢性的な二日酔いから夏かぜに移行。結局仕事を休むことになってしまった。

 「まさに夏バテの典型例です」と語るのは、千葉県野田市にあるキッコーマン総合病院院長代理の三上繁医師。Dさんのケースを例に、夏バテの仕組みを解説してもらう。

 「過労から来る疲れとそれに伴うストレスに、連日の暑さが加わったことで、自律神経が不調をきたしたのでしょう。そんな状況で深酒をすれば、体調を崩すのも無理はありません。特に深酒は睡眠不足を招くので、体力を消耗してかぜを引きやすくなります」

 そう語る三上医師は、夏かぜの特徴として、(1)せきやたんはあまり出ない(2)のどの痛みや下痢などの症状が出やすい(3)微熱が2〜4日ほど続き、全身の倦怠(けんたい)感を伴う−の3点を挙げる。

 「夏バテの解消には体力回復が先決。そのためには何より睡眠をしっかりとることが重要です。夜は早めに就寝し、その日の疲労を翌日に持ち越さないこと」と語る三上医師。「暑くて寝苦しい夜には、氷枕で頭を冷やすと眠りやすくなります」ともアドバイスする。

 食事も大事だ。

 「玄米、豚肉、うなぎ、豆類、ねぎ、山芋などで、良質なタンパク質やビタミンB群、ビタミンCをしっかりとることが重要」と三上医師。

 夏かぜの療養に夏休みをあてることになったDさんはいま、奥さんの嫌みに堪えつつ、針のむしろに横たわっている。本当はうなぎでも食べたいところだが、それを言う勇気はない。彼のストレスの根は深い。 (長田昭二)

 

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