「ぎっくり腰」繰り返し発症にストレスの影 筋肉固めない適度な運動が必要

2015.10.21


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 中高年のお父さんが経験する「激痛」の中でも、比較的身近な存在なのが「ぎっくり腰」。痛みの強さを、ちょっとした勲章のように自慢する経験者もいるが、時には繰り返し発症する人もいる。その背後には、例によってストレスの影が…。

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 Jさん(48)がぎっくり腰をやったのは、今回が2度目。2年前にも、缶ビールをケースごと持ち上げようとして「グキッ!」となった。その時に担ぎ込まれた病院で画像検査をしたところ、大したことはないものの、「椎間板ヘルニア“気味”」であることがわかった。そのこととぎっくり腰は関係ない、と医師からは言われたのだが、神経質なJさんは「安静第一」を自らに課した。そして、若い頃からの趣味だった草野球をやめてしまった。しかも、何を思ったか、立派な碁盤を買ってきて、囲碁の勉強を始めた。やることが極端すぎる。

 とはいえ、安静にしていても会社に行けばストレスはある。人間関係の摩擦で苦しんでいた矢先に、2度目の「グキッ!」に襲われた。

 「腰痛に限らず頸(くび)や肩など運動器の痛みには、ストレスが関与していることが多い」と語るのは、湘南東部総合病院整形外科部長の二階堂宏冶医師。特に何らかの「異常」を指摘されて、不安になったり、必要以上に安静にしていると、リスクを高めることがあるという。

 「腰痛は、適度な運動をしなければ改善しません。過度にかばう、あるいは長く動かさないでいると、筋肉は硬くなって、かえって再発しやすくなるのです」と二階堂医師。

 では、どうすればいいのか。二階堂医師が続ける。

 「検査で重大な異常が見つからなければ、できる範囲で運動をしたほうがいい。それも、やっていて楽しく思える運動がベスト。運動することで筋力が回復するのはもちろん、ストレスや不安も解消すれば、痛みの軽減にもつながります」

 好きな草野球をやめたのがあだになっていたJさん。元球友にわびを入れ、再びチームに交ぜてもらうことになったのだけど、重い碁盤を片付けようとして、3度目の「グキッ!」に襲われなければいいのだが…。 (長田昭二)

 

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