乾癬 難治性の皮膚疾患、感染症と誤解も (1/2ページ)

2015.12.02


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 「かんせん」という言葉を耳にすると、「感染」を思い浮かべる。ましてそれが病名となれば、「移る病気」と思う人が多いのもうなずける。しかし、「乾癬(かんせん)」は感染しない。なのに周囲の理解のなさがストレスを引き起こし、乾癬患者を苦しめるのだ。

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 Sさん(44)は5年ほど前に額の生え際に皮疹(ひしん)ができているのを見つけた。爪の先で軽くこすると、皮膚の表面が粉々になって剥がれ落ちた。

 その後症状は後頭部に広がり、異様にフケが落ちるようになる。強いかゆみを感じるようになり、病院の皮膚科を受診し、下された診断が「乾癬」だった。

 「乾癬は遺伝的な要因に加えて食生活などにより発症しますが、原因不明の慢性かつ難治性の皮膚疾患です」と語るのは、東邦大学医療センター大橋病院皮膚科教授の向井秀樹医師。重症化すると患者の生活の質は大幅に低下し、ストレスも強烈になる。

 「体で発症すると、人前で裸を見られることに強い抵抗感を持つ人が多い。病名の語感から感染症と誤解されやすく、患者の多くが苦労している」と向井医師。Sさんも一時期鬱状態に陥り、休職して引きこもりに近い状態だったという。

 治療法はステロイド軟膏(なんこう)やビタミンD3などの外用薬、ビタミンA誘導体の内服薬などが使われるが、近年は生物学的製剤と呼ばれる注射薬で強力に症状を抑え込むことも可能になってきた。

 

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