かぜ 試験前のストレスが免疫力低下に

2016.01.20


イラスト・メソポ田宮文明【拡大】

 受験シーズン到来。しかし、試験を受けるのは受験生ばかりではない。サラリーマンにも試験はある。しかも、受験生のような周囲の応援や激励もない。出世を左右する一大事に、ひとり免疫力を下げつつ挑まなければならないのだ。

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 Eさん(38)はかぜを引いている。社内の昇格試験が迫り、猛勉強に取り組んでいるのだが、どういうわけか、彼は、若い頃から「試験」と名の付くものが近づくと、かぜを引くというのだ。

 「高校や大学の入試はもちろん、中間試験、期末試験、入社試験、果ては運転免許試験など、そのすべてを“かぜを引いた状態”で受けてきたんです」と語るEさん。試験が終わればかぜも治り、健康そのものになるというのだが…。

 「試験がストレスになって免疫力を下げているのでしょう」と語るのは横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長の山本晴義医師。

 ストレスの元は人によって異なるが、「試験」は総じてストレス源になりやすい。山本医師によると、高校や大学の入試に挑む受験生は強いストレスを抱えていることが多いので、この時期は特に注意が必要だという。

 「ストレスは体内で自律神経系、内分泌(ホルモン)系、免疫系の各系統にダメージを及ぼします。免疫が弱まれば感染症への防御能力も低下するので、かぜを引きやすくなるのです」

 そう語る山本医師は、「試験とストレス」の関係について、次のようにも指摘する。

 「試験前のストレスに対して、体の中で闘争心が芽生えて“抵抗力”が湧くこともあります。つまりストレスが体を守る働きを示すこともあるのです。この場合は試験前や試験中は健康を維持できても、ストレス源である試験が終わった途端、ホッとして免疫力が下がり、かぜを引きやすくなることがあるのです」

 山本医師によると、試験前のストレスを抱えている人の多くは、過労や睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足など、体力低下を招くライフスタイルになっているという。

 試験勉強の前に、「自分の健康」をよく勉強したほうがよさそうだ。 (長田昭二)

 

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