めまい症 耳石はがれ三半規管刺激 体調管理で再発防止を

2014.03.13


八木昌人部長【拡大】

 春は気候の変化で自律神経が乱れやすく、環境変化のストレスなどから「めまい」を感じやすい。中でも耳から起こるめまいで最も多い(20−40%)のが「良性発作性頭位めまい症」。怖い病気ではないが、きちんと診断してもらうことが大切だ。

 【耳石がはがれ発症

 日本めまい平衡(へいこう)医学会認定の「めまい相談医」で、東京逓信病院・耳鼻咽喉科の八木昌人部長が説明する。

 「鼓膜の奥の内耳には、体の水平方向の傾きを感知する卵形嚢(のう)、垂直方向の傾きを感知する球形嚢、回転を感じる三半規管があります。卵形嚢や球形嚢には傾きを知るための耳石(じせき)器があって、その耳石がはがれて砂のようなものが三半規管の方へ入り込んでめまいを引き起こす。これが良性発作性頭位めまい症の発症メカニズムです」

 耳石がはがれる原因には、加齢や外傷、過去の内耳の病気、内耳の変化などが考えられているが、はっきりした原因は分かっていないという。

 【頭の位置の変化で起こる

 めまいは、メニエール病や突発性難聴でもみられる回転性めまいが起こるが、特徴がある。

 「頭の位置を動かした時にめまいが起こる、長くても1分以内に治まる点が、他の回転性めまいが現れる内耳疾患との大きな違いです。耳鳴りや難聴も伴いません」

 めまいにより嘔吐(おうと)や吐き気を伴う場合もあるが、良性疾患なので通常、生命にかかわるようなことはない。ただし放置すると、なかなか治らない。

 「めまいが起こる頭の位置が自分で分かってくると、その頭位を取らないようにクセがついてきます。すると耳石がいつまでも三半規管にとどまり治りが悪い。逆に積極的にめまいが起こる頭位を取った方が慣れてきて治りが早いのです」

 【治療はエプリー法

 診断には、寝た時の頭の位置と起きた時の位置で、無意識に起こる眼球の動きを調べる眼振検査が必須。病気の種類で眼球の動きのタイプが異なるという。

 「治療は頭の位置を動かして耳石を三半規管の外へ追い出す『エプリー法』という理学療法を行います。1度で治る割合は6−7割。それを覚えて、再発したら自分でやってもらいます」

 めまいが強い場合、抗めまい薬などの薬剤も処方されるが、あくまでも症状に対する補助療法になる。再発率(約30%)は高く、ストレスや疲れは再発の引き金になるので一度、経験した人は日頃の体調管理が大切だ。

 「めまいが起こる病気には脳卒中など怖い病気が隠れている可能性もあります。自己診断せずに、必ず専門医に診てもらってください」

良性発作性頭位めまい症の特徴
・回転性のめまいが起こる
・頭を動かした時に誘発される
・寝ていて、動き始める時にめまいが起こることが多い
・1分以内に治まることが多い
・吐き気や嘔吐を伴うこともある
・再発率が高い

 

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